注目銘柄ダイジェスト(前場):ANYCOLOR、WSCOPE、デリバリコンサルなど
MSOL<7033>:2346円(-499円)
一時ストップ安。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は3億円で前年同期比38.2%増と2ケタ増益スタートになっている。ただ、通期計画の35億円に対する進捗率は8.7%にとどまっており、ネガティブな反応が先行する形に。なお、今24年12月期は決算期変更のため14カ月決算となるが、23年11月から24年10月までの会社側見込み数値と比較しても、進捗率は10.1%の水準である。
鎌倉新書<6184>:700円(+100円)
ストップ高。前日に24年1月期の決算を発表、営業利益は8.2億円で前期比18.9%増となっている。計画の8.6億円は下振れたものの、第3四半期までは減益であったため、ポジティブに捉える動きが先行。また、25年1月期は11億円、同34.8%増と増益率拡大予想となっている。さらに、中期計画を発表、数値目標としては27年1月期営業利益25億円などを掲げており、業績成長への期待があらためて高まる状況にも。
ANYCOLOR<5032>:2447円(-693円)
一時ストップ安。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は90.4億円で前年同期比20.4%増となっている。ただ、11-1月期は26億円で同20.0%減と減益に転じており、ネガティブな反応が優勢となる形に。NIJISANJI ENは前年同期に特定商材が大きく貢献した反動で減収となり、「にじさんじフェス」関連の費用が想定以上に大きかったことなどで利益率も悪化したもようだ。なお、売上高は会社計画通りの着地としている。
WSCOPE<6619>:578円(-150円)
ストップ安。前日に24年1月期の決算を発表、営業利益は38.7億円で前期比50.6%減となり、従来計画の55億円を大きく下回る着地になっている。車載用電池向けセパレータの一部モデルにおける単価下落、電動工具の電池需要の落ち込み、新規事業であるイオン交換膜の売上計上ずれ込みなどが背景。25年1月期は40億円で同3.5%増と増益を見込むが、前期の従来計画水準を大きく下回っている。
アクシージア<4936>:774円(-84円)
大幅反落。前日に上半期の決算を発表、営業利益は6.1億円で前年同期比33.6%減となり、通期予想は従来の24億円から7.4億円、前期比61.0%減にまで下方修正している。中国の経済成長鈍化や、ALPS 処理水放出に伴う日本化粧品回避の動きなどの影響を受け、化粧品の販売減少が続くことが予想されるとしている。また、シェア回復のための広告宣伝費を今後積極的に投下予定であるともしている。
笑美面<9237>:2213円(+171円)
一時ストップ高。24年10月期第1四半期(23年11月-24年1月)の営業利益を0.10億円と発表している。説明資料によると、前年同期から黒字化したという。営業収益は前年同期比105.7%増の2.63億円。メディカルソーシャルワーカーからの紹介数や介護家族がシニアホームを選ぶ家族会議実施数、入居成約数などが順調に伸び、業績改善に貢献した。通期の営業利益予想は前期比63.2%増の1.87億円で据え置いた。
ブレインズ<4075>:1095円 カ -
ストップ高買い気配。24年7月期第2四半期累計(23年8月-24年1月)の営業損益を0.21億円の黒字(前年同期実績は0.42億円の赤字)と発表している。新たな顧客創出や各製品の機能強化に注力したことに加え、他社との製品連携や共同実証実験などのアライアンスや営業体制の強化に努めた結果、黒字に転換した。通期予想は前期比38.4%減の1.00億円の黒字で据え置いている。
デリバリコンサル<9240>:907円(+150円)
ストップ高で昨年来高値更新。24年7月期の営業利益予想を従来の1.31億円から2.37億円(前期実績0.52億円)に上方修正している。第2四半期累計(23年8月-24年1月)の営業利益が前年同期比251.9%増の1.67億円となり、会社計画(0.01億円)を大きく上回ったため。パートナーシップ強化を進めて案件獲得量が増加したほか、コンサルタント稼働率の向上や高付加価値案件の獲得による単価向上が寄与した。
《ST》