NY株式:NYダウは190ドル安、FOMCを警戒
米国株式市場は続落。ダウ平均は190.89ドル安の38,714.77ドル、ナスダックは155.35ポイント安の15,973.18で取引を終了した。
長期金利の上昇を嫌気し、寄り付き後、下落。昨日引け後に発表された決算を受けたソフトウエアメーカー、アドビの下落もハイテクセクターの重しとなった。最近の指標でインフレ改善の停滞が示されたため連邦準備制度理事会(FRB)の利下げ先送り観測が強まる中、来週開催される連邦公開市場委員会(FOMC)を控え警戒感に売りに拍車がかかったほか、本日は先物や個別・指数オプションが同時に期限を迎えるトリプルウィッチングにあたりテクニカルな売りも見られ終日軟調に推移し終了。セクター別では銀行や自動車・自動車部品が上昇した一方、ソフトウエアサービスが下落した。
電気自動車メーカーのリビアン・オートモーティブ(RIVN)はアナリストの投資判断引き上げで上昇。半導体メーカーのマイクロン・テクノロジー(MU)はアナリストの目標株価引き上げで上昇した。ソフトウエアメーカーのアドビ(ADBE)は四半期決算で低調な売上高見通しが嫌気され、人工知能(AI)注力新興企業の競争激化懸念が強まり、下落。
化粧品小売りチェーンのアルタ・ビューティ(ULTA)は四半期決算で見通しが冴えず売られた。不動産ウエブサイト運営のジロー・グループ(Z)は全米不動産協会(NAR)が不動産売買における仲介手数料を巡る訴訟で和解金支払いに応じたことを受け、下落。
格付け会社のフィッチ・レーティングスは15日、航空機メーカー、ボーイング(BA)の信用格付け見通しを「ポジティブ」から「安定的」に引き下げた。
(Horiko Capital Management LLC)
《ST》