本日の注目個別銘柄:ACCESS、クロスプラス、明豊エンターなど

材料
2024年3月18日 15時18分

<3421> 稲葉製作 1645 +142

大幅続伸。先週末に上半期決算を発表、営業利益は13.6億円で前年同期比21.4%増となり、通期予想は従来の25.7億円から30.8億円に上方修正した。材料費や加工費の低減による原価率の改善、営業費用の見直しによる販管費抑制などが要因に。また、発行済み株式数の3.0%に当たる50万株、7.5億円を上限とする自社株買いの実施も発表、取得期間は3月18日から8月30日まで。

<8613> 丸三証 1114 +114

急伸。未定としていた期末配当金を35円(特別配当15円)にすると発表している。年間配当金は60円(特別配当30円)となり、前期比では48円の増配となる。同社では、連結配当性向50%以上の配当を行う方針であるほか、28年3月期までは特別配当を継続実施することも先に発表している。先週末終値をベースにすると、24年3月期配当金での配当利回りは6%の水準となり、利回り妙味は高い状況と意識される。

<8927> 明豊エンター 312 +41

急騰。先週末に上半期決算を発表、営業利益は13.7億円で前年同期0.9億円からは急拡大した。従来予想の9.3億円も大幅に上振れる形となった。下半期販売予定案件の繰上げ販売などもあったほか、販売案件が想定より高い利益率・利益額を確保できたことなどが上振れ要因。一部案件の次年度へのずれ込みなどもあって通期予想16.6億円は据え置いているが、進捗率の高さからみて上振れ余地は大きいとの見方が優勢。

<8077> トルク 265 -25

大幅続落。先週末に第1四半期決算を発表している。営業利益は1.8億円で前年同期比2.3%増にとどまり、上半期計画の5億円、同35.1%増に対する進捗率も35%と低水準に。売上高がほぼ横ばい水準にとどまり、収益成長鈍化にもつながっているようだ。20年10月期をボトムに収益は順調な拡大が続いてきたが、トレンド転換への懸念なども意識される形とみられる。

<3320> クロスプラス 1100 -202

急落。先週末に24年1月期の決算を発表、営業利益は18億円で前期比9.8倍と急拡大し、従来予想の17億円をやや上回る着地に。一方、25年1月期は12億円で同33.2%減と一転して大幅減益見通しであり、失望売りが優勢となっているようだ。円安継続による売上総利益率の低下を見込んでいるほか、賃上げによる人件費の増加と物流単価の上昇などコストアップを見込んでいる。

<9743> 丹青社 877 -83

大幅反落。先週末に24年1月期決算を発表、営業利益は38.8億円で前期比6.3倍となったが、3月8日に上方修正を発表済み。一方、25年1月期は40億円で同3.0%増の見通しとしており、上方修正発表後に株価が急伸したこともあって、増益率鈍化をマイナス視する動きになった。また、新中計も発表したが、27年1月期営業利益は45億円の予想であり、会社側では目先の収益成長は鈍化傾向が続くと想定している。

<9603> H.I.S. 2018 +243

急伸。先週末に第1四半期の決算を発表、営業利益は34.5億円で計画を15億円程度上振れているもよう。前年同期は34億円の赤字であった。旅行事業、ホテル事業、九州産業交通などが上振れ要因となったもよう。つれて、上半期営業利益は従来予想の18億円から33億円に、通期では90億円から100億円、前期比7.2倍にまで上方修正。旅行事業では海外現地法人が牽引のようだ。

<9279> ギフトHD 3190 +130

大幅反発。先週末に第1四半期決算を発表、営業利益は9.1億円で前年同期比70.3%増と大幅増益になり、通期計画27億円、前期比14.8%増に対する進捗率は33.6%に達している。想定以上の好スタートとしてポジティブに受け止められる格好に。国内の直営店、プロデュース店ともに店舗数を増加させることで、順調な売上拡大を図ることができているようだ。

<4369> トリケミカル 5000 +270

大幅反発。先週末に24年1月期の決算を発表、営業利益は19.5億円で前期比44.4%減となり、従来計画の17億円はやや上振れる着地になっている。一方、25年1月期は33.8億円で同73.5%増と大幅増益に転じる予想となっている。半導体需要回復に伴う、半導体製造用化学化合物の需要増加を想定しているようだ。また、中期計画も策定、27年1月期数値目標としては営業利益61億円などを掲げている。

<4813> ACCESS 1627 +300

ストップ高。先週末に24年1月期の決算を発表、営業損益は1億円の赤字となったが、12月26日の下方修正数値3.5億円の赤字は上振れ。ロイヤリティ収入が想定を上振れる形になったもよう。また、25年1月期は5億円の黒字に転じる見通しとしている。全セグメントにおいて売上成長、利益拡大を見込んでおり、IoT事業。Webプラットフォーム事業はセグメント黒字化を想定している。

《ST》

提供:フィスコ

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