注目銘柄ダイジェスト(前場):ザイン、守谷輸送機工業、テクノロジーズなど

市況
2024年3月19日 11時39分

守谷輸送機工業<6226>:1071円(+57円)

大幅反発。サムスン重工業から船舶用エレベーター32台を受注したと発表している。同社ではこれまで船舶用エレベーターを日本及び中国の造船所に向け展開してきていたが、新たな市場として韓国への参入を図っていた。サムスン重工業は造船大国の韓国でもトップ3を占める大手企業であり、今回の実績を受けての今後の展開力に対する期待感が先行へ。なお、今回の受注金額などは明らかになっておらず、25年11月から順次引き渡しの予定。

ザイン<6769>:1209円(+127円)

大幅続伸。AIサーバーを始めとするデータサーバー事業への新規参入、それに伴う、華勤技術股?有限公司との合弁による子会社「ザイン・ハイパーデータ」設立を発表している。生成 AI等の活用が急速に進展する中、日本におけるAI活用・研究の現場にエヌビディア製GPUを含めた計算資源を搭載するデータサーバーを提供していく。合弁先は世界市場においてデータサーバーを開発・提供している企業となる。

熊谷組<1861>:4270円(+225円)

大幅反発。14年9月高値の4200円を更新し、06年5月以来の高値水準にまで上昇している。前日に提出された変更報告書によると、オアシスマネジメントの保有比率が、これまでの7.07%から10.21%にまで上昇していることが明らかになっている。保有目的はポートフォリオ投資および重要提案行為とされている。オアシスでは昨年同社に対し、20%の自社株買い、1株当たり188円配当などの株主提案を行っている。

東京ベース<3415>:341円(-2円)

朝高後、値を消す。前日に24年1月期の決算を発表、営業利益は8.8億円で前期比4.1倍となり、ほぼ従来計画線上での着地に。また、25年1月期は16億円で同81.6%増と大幅増益が続く予想となっている。国内では利益構造の効率化を見込むほか、中国では営業力強化による売上増などを見込んでいるようだ。加えて、立会外取引において、発行済み株式数の6.52%に当たる300万株の自社株買いを実施すると発表、主要株主が売却意向とされている。

神戸物産<3038>:3720円(-194円)

大幅続落。前日に2月の単体月次速報を発表している。営業利益は23億円で前年同月比16.0%増となったが、24年10月期に入って以降では、増益率は最も低い水準にとどまった。経常利益は同19.2%減、評価損の戻入益縮小が背景となるようだ。粗利益率は9.9%で、1月の10.1%からやや低下。全般的にサプライズは限定的とみられるが、足元での円安反転の動きもあって、見切り売り優勢の展開につながっているようだ。

マイクロ波化学<9227>:938円 ウ -

ストップ安売り気配。24年3月期の純損益予想を従来の0.89億円の黒字から9.65億円の赤字(前期実績0.75億円の黒字)に下方修正している。設備トラブルによる生産休止や市況環境を受け、関連会社でショ糖脂肪酸エステルを生産するティエムティ(三重県四日市市)を解散し、関係会社整理損10.29億円を特別損失として計上するため。営業損益予想は0.40億円の黒字(同0.59億円の黒字)で据え置いた。

エクサウィザーズ<4259>:617円(+100円)

ストップ高。第一三共<4568>と共同で実施しているAIを活用した創薬プロジェクトで成果が出たと発表している。病気の原因となる標的タンパク質の中でも難易度の高いターゲットに関し、良質なヒット化合物を取得できたという。今回の成果を踏まえ、両社で複数の標的タンパク質に対する共同研究を引き続き行い、成果事例を積み重ねて革新的医薬品の創出を推進するとしている。

テクノロジーズ<5248>:5280円(+680円)

一時ストップ高を付け、上場来高値を更新している。25年1月期の営業利益予想を前期比85.4%増の15.61億円と発表している。ITソリューション事業、SaaS事業、再エネソリューション事業の各セグメントで事業展開に努める。同時に発表した24年1月期の営業利益は398.9%増の8.42億円で着地した。23年7月に実施した大型M&Aによる再エネソリューション事業への参入が奏功し、大幅な増益となった。

《ST》

提供:フィスコ

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