株価指数先物【引け後】 日銀会合の結果判明後はアク抜けの流れに
大阪6月限
日経225先物 39600 +80 (+0.20%)
TOPIX先物 2717.0 +13.5 (+0.49%)
日経225先物(6月限)は前日比80円高の3万9600円で取引を終了。寄り付きは3万9320円と、シカゴ日経平均先物(6月限)清算値(3万9415円)を下回り、売り先行で始まった。エヌビディア<NVDA>が時間外取引で1.7%ほど下落したほか、グローベックスのナスダック100先物が弱含みで推移し、利食いが入りやすい状況だった。また、日銀の金融政策決定会合でのマイナス金利解除は織り込みが進んだものの、結果を見極めたいとするムードも強まりやすく、前場中盤に3万9180円まで下落幅を広げた。
ただし、前場終盤にかけては押し目待ち狙いのロングにより下落幅を縮め、前場は寄り付き水準を回復して日銀会合の結果を待つ形となった。ランチタイムは3万9300円を挟んだ狭いレンジ推移を継続。後場の取引開始直後に日銀会合の結果が判明すると、3万9220円まで売られた直後に一気に3万9700円まで急伸し、その後3万9400円辺りまで売られるなど荒い値動きとなった。ただし、中盤以降は再びロング優勢の流れとなり、終盤にかけては3万9790円まで買われる場面もみられた。
日銀会合の結果判明後の初動でショートが入ったが、結局はアク抜け感が強まり、ショートカバーに向かわせる展開だった。ただし、終盤にかけて3万9790円まで買われたが、終了間際に軟化し、3万9600円と日中比80円高にとどまった。祝日前であるうえ、エヌビディアの米国での市場反応や米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を見極めたいところでもあり、ロングの持ち高調整が入った形だろう。
そのため、祝日明け後はFOMCの結果を受けた米国市場の動向に影響されそうだ。ただし、日経225先物はボリンジャーバンドの+1σ(3万9570円)を挟んだ値動きとなるなか、終値では若干ながら+1σを上回って終えている。また、バンドは収斂から拡大に向かいつつあり、+2σが位置する4万0240円辺りが目先的なターゲットになりそうだ。
なお、NT倍率は先物中心限月で14.57倍に低下した。25日移動平均線に上値を抑えられる形となり、一時14.51倍と前日の安値水準まで低下した。14.55倍辺りに位置する-1σを下回る場面も見られたが、日銀会合の結果判明後はややNTロングに振れる形となった。ただし、期末接近による配当志向の流れからバリュー株に向かわせやすく、NTショートが意識されやすいだろう。
手口面(立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が3万9362枚、ソシエテジェネラル証券が1万6689枚、サスケハナ・ホンコンが6286枚、SBI証券が4039枚、日産証券が3876枚、バークレイズ証券が3582枚、JPモルガン証券が2856枚、ゴールドマン証券が2312枚、野村証券が1834枚、ビーオブエー証券が1815枚だった。
TOPIX先物は、ABNクリアリン証券が3万5387枚、ソシエテジェネラル証券が2万4901枚、バークレイズ証券が7488枚、ゴールドマン証券が5989枚、JPモルガン証券が4123枚、サスケハナ・ホンコンが3478枚、モルガンMUFG証券が3192枚、ビーオブエー証券が2827枚、野村証券が2741枚、BNPパリバ証券が2449枚だった。
株探ニュース