ダウ平均は続伸の一方、IT・ハイテク株に売り強まる FOMC待ち=米国株序盤
NY株式19日(NY時間11:58)(日本時間00:58)
ダウ平均 39003.47(+213.04 +0.55%)
ナスダック 16048.87(-54.58 -0.34%)
CME日経平均先物 39730(大証終比:+130 +0.33%)
きょうの米株式市場でダウ平均は続伸している一方、IT・ハイテク株には売りが強まっており、ナスダックは下落している。IT・ハイテク株については、前日開催されたエヌビディア<NVDA>のAIコンファレンスで発表された最新情報に投資家は注目していたが、同社株は下落の反応を見せており、IT・ハイテク株の雰囲気を圧迫している模様。
エヌビディアは次世代チップ「ブラックウェル」を披露し、AIを支えるモデルの処理が数倍速くなると説明。ただ、ブラックウェルについては事前に伝わっており、今回は大きなサプライズ発表はなかったと見られている模様。
本日からFOMCが始まり、明日の午後に結果が発表される。それを警戒した動きも出ているようだ。政策は据え置きが確実視されており、注目はパウエル議長の会見などになるが、今回はFOMC委員の金利見通し(ドット・プロット)と経済見通しも公表される。
市場は早期の利下げ期待を後退させており、年内の利下げ回数も3回を織り込めていない状況。12月FOMC時のドット・プロットは、今年3回の利下げ(計0.75%)を見込み、ハト派サプライズが広がっていたが、市場ではそれが2回に減るのではとの観測も強まっている。
ただ一部からは、雇用が次第に落ち着きを取り戻す中で、パウエルFRB議長は景気の先行きを気にしており、意外に3回の利下げ予想を維持し、ハト派スタンスを維持するのではとの観測も出ているようだ。
スーパー・マイクロ<SMCI>が大幅安。取引開始前に200万株の増資計画を発表したことが嫌気されている。
仮想通貨関連株が下落。ビットコインが一時6万2千ドル台まで下げを拡大しており、関連株も連れ安となっている。ビットコインETFから資金が流出しているようだ。
映画広告のナショナル・シネメディア<NCMI>が決算を受け大幅高。1億ドルの自社株買いも発表した。
植物性代替肉を手掛けるビヨンド・ミート<BYND>が下落。米証券取引委員会(SEC)に2億5000万ドルの様々なタイプの証券発行登録申請書を提出した。
カナダのバイオ医薬品のフュージョン・ファーマシューティカルズ<FUSN>が急騰。アストラゼネカが24億ドルで買収することで合意した。
コインベース<COIN> 227.50(-12.12 -5.06%)
マラソン・デジタル<MARA> 18.40(-1.01 -5.20%)
ライオット<RIOT> 10.94(-0.49 -4.27%)
マイクロストラテジー<MSTR> 1322.73(-180.03 -11.98%)
スーパー・マイクロ<SMCI> 888.00(-112.68 -11.26%)
ナショナル・シネメディア<NCMI> 5.25(+1.03 +24.29%)
ビヨンド・ミート<BYND> 7.59(-0.73 -8.72%)
フュージョン・ファーマ<FUSN> 21.00(+10.36 +97.37%)
アップル<AAPL> 175.14(+1.42 +0.81%)
マイクロソフト<MSFT> 420.42(+3.10 +0.74%)
アマゾン<AMZN> 175.31(+0.83 +0.48%)
アルファベットC<GOOG> 147.20(-1.28 -0.86%)
テスラ<TSLA> 171.54(-2.27 -1.30%)
メタ<META> 490.54(-6.44 -1.30%)
AMD<AMD> 178.04(-12.61 -6.61%)
エヌビディア<NVDA> 865.65(-18.90 -2.14%)
イーライリリー<LLY> 764.92(+2.26 +0.30%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美