日ギアがカイ気配のまま水準切り上げる、今3月期営業利益大幅増額で前期比2.2倍に
日本ギア工業<6356>が寄り付き大口の買い注文に値が付かず、カイ気配スタートで水準を切り上げている。2月1日に昨年来高値725円を形成した後は下降トレンドとなっていたが、直近中期波動の分水嶺である75日移動平均線に接触したタイミングで一気に切り返す展開となった。同社はバルブアクチュエーターなどの歯車装置事業を手掛けるが、足もとの業績は会社側の想定を上回って好調に推移しており、19日取引終了後に24年3月期業績予想の修正を発表した。営業利益は従来計画の14億6000万円から21億円(前期比2.2倍)に大幅増額、過去最高利益を大きく更新する見通し。また、好業績を背景に株主還元も強化し、今期年間配当を従来計画の6円から8円に2円上乗せすることも併せて発表しており、これを材料視する買いを呼び込んでいる。