話題株ピックアップ【夕刊】(3):東映、リクルート、パナHD
■東映 <9605> 19,600円 +280 円 (+1.5%) 本日終値
東映<9605>が反発。19日の取引終了後、24年3月期の期末配当予想を30円から105円へ増額修正したことが好感された。業績見通しなどを勘案し特別配当75円を実施する。年間配当予想は135円となり、前期実績に対して5円の増配となる予定だ。
■リクルート <6098> 6,622円 +87 円 (+1.3%) 本日終値
リクルートホールディングス<6098>が4日続伸し連日の昨年来高値更新となった。19日の取引終了後、自社株4611万8081株(発行済み株数の2.72%)を3月29日付で消却すると発表しており、好材料視された。なお、消却後の発行済み株数は16億4984万1949株となる予定だ。
■パナHD <6752> 1,467.5円 +19 円 (+1.3%) 本日終値
パナソニック ホールディングス<6752>が5日続伸。子会社で電池事業を手掛けるパナソニックエナジーが19日、SUBARU<7270>との間で車載用円筒形リチウムイオン電池の供給に関する協業基本契約を締結したと発表。パナソニックエナジーとSUBARUはバッテリーEVや車載用電池の需要に対応するための中長期的パートナーシップの構築に向けた協議を昨年から進めてきた経緯があり、その結果今回の契約締結に至った。今後検討していく協業プロジェクトの具体的な内容は適切なタイミングで伝えるという。
■ビルファンド <8951> 612,000円 +5,000 円 (+0.8%) 本日終値
東証REIT指数が続伸。19日に日銀がマイナス金利政策の解除を発表したが、「当面、緩和的な金融環境が継続する」ことが表明されたことから、低金利環境の継続への期待が浮上。金利上昇が警戒され軟調に推移していた主なREIT銘柄は反発基調となっている。日本ビルファンド投資法人<8951>や産業ファンド投資法人<3249>、星野リゾート・リート投資法人<3287>などが買われている。大型オフィスビルへの投資を行いJ―REITを代表する銘柄である日本ビルファンド投資法人の分配金利回り(株式の配当利回りに相当)が4%近辺にあるなど、各銘柄の利回りは高水準となっており再評価機運も出ている様子だ。
■TWOST <7352> 1,086円 -98 円 (-8.3%) 本日終値
TWOSTONE&Sons<7352>が続急落した。前営業日となる19日の取引終了後、24年8月期連結業績予想の修正を発表。今期の経常利益予想を4億3900万円から1億9400万円(前期比38.0%減)に引き下げた。増益予想から一転、減益を見込む形となり、嫌気されたようだ。人員増強や組織体制の強化に向け追加投資を行う予定となり、販管費が計画に対し2億3000万円上振れる見込みとなった。一方、ITエンジニアの需要が堅調に推移するなか、Midworks事業における稼働人数が想定を上回る見込みとなり、売上高予想は6億5400万円増額して138億7900万円(同38.0%増)に修正した。
■日本道路 <1884> 1,943円 -60 円 (-3.0%) 本日終値
日本道路<1884>は後場急落。午後1時30分ごろ、24年3月期の連結業績予想について、売上高を1640億円から1600億円(前期比3.0%増)へ、営業利益を100億円から73億円(同28.2%増)へ、純利益を65億円から46億円(同19.4%減)へ下方修正し、増益予想から一転して最終減益予想としたことが嫌気された。建設事業は工事受注含め概ね順調に推移しているものの、製造・販売事業が計画より減少する見込みであることから売上高が計画を下回る見通し。加えて、建設事業での施工原価の高騰や、製造・販売事業での製造数量の減少、円安の影響による原材料価格の高止まりなども利益を押し下げるとしている。
■山大 <7426> 3,925円 +700 円 (+21.7%) ストップ高 本日終値
山大<7426>はストップ高。東京証券取引所が19日の取引終了後、信用取引による新規の売り付け及び買い付けに係る委託保証金率を50%以上(うち現金20%以上)とする信用取引の臨時措置を21日売買分から解除すると発表。また、日本証券金融も21日から貸借取引自己取引分及び非清算参加者ごとの清算取次貸借取引自己取引分に係る銘柄別増担保金徴収措置を解除すると発表しており、取引負担の減少で短期資金の流入が再び活発化するとの思惑から買いが流入しているようだ。
■ファーストA <5588> 3,225円 +504 円 (+18.5%) ストップ高 本日終値
ファーストアカウンティング<5588>がストップ高。19日の取引終了後、4月30日を基準日として1株を2株に株式分割すると発表したことが好感された。投資単位当たりの金額を引き下げることで投資家により投資しやすい環境を整えることが目的という。効力発生日は5月1日。
■SDSホールディングス <1711> 546円 +79 円 (+16.9%) 一時ストップ高 本日終値
SDSホールディングス<1711>がストップ高。前営業日の19日の取引終了後、村田美夏氏によるSDSHDの保有割合が新たに5%を超えたことが明らかとなり、これを手掛かり視した買いが入った。同日に財務省に提出された大量保有報告書によると、村田氏の保有割合は5.03%。保有目的は純投資で、報告義務発生日は15日。村田氏は「ウルフ村田」の名で知られており、X(旧ツイッター)で、今後の成長性に期待し、応援をするために投資をしたとコメントしている。
■まんだらけ <2652> 2,788円 +380 円 (+15.8%) 本日終値
まんだらけ<2652>が後場急伸。この日正午ごろ、4月末を基準日とする株式分割(5分割)の実施に伴い、株主優待制度を一部変更すると発表した。変更後の優待内容を好感する見方が広がった。変更前・変更後とも9月末に100株以上を保有する株主が対象。現行では保有株数に応じ2000~1万円分(継続保有期間1年以上の場合5000~5万円分)の「まんだらけ株主優待券」を贈呈しているが、株式分割に伴う変更後は100株保有で500円分(同1000円分)、100株超からは保有株数に応じ2000~1万円分(同5000~5万円分)を贈呈する。今年9月から変更を適用する。
●ストップ高銘柄
東京ボード工業 <7815> 857円 +150 円 (+21.2%) ストップ高 本日終値
北越コーポレーション <3865> 2,365円 +400 円 (+20.4%) ストップ高 本日終値
コレック <6578> 612円 +100 円 (+19.5%) ストップ高 本日終値
イーエムネットジャパン <7036> 1,082円 +150 円 (+16.1%) ストップ高 本日終値
など、8銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース