株価指数先物【引け後】 米半導体株の動向次第で一段高の可能性

市況
2024年3月21日 18時30分

大阪6月限

日経225先物 40580 +980 (+2.47%)

TOPIX先物 2778.5 +61.5 (+2.26%)

日経225先物(6月限)は前日比980円高の4万0580円で取引を終了。寄り付きは4万0450円と、シカゴ日経平均先物(6月限)清算値(4万0335円)を上回り、買い先行で始まった。前場中盤にかけて4万0540円まで上げ幅を広げ、その後は4万0230円まで利食いに押される場面も見られた。ただし、前場終盤にかけてロングの流れが強まり、ランチタイムでは4万0550円まで買われた。後場の取引開始直後に4万0370円まで軟化したものの、その後は強含みの展開となり、中盤以降は4万0540円~4万0620円処で高値保ち合いが続いた。

日経225先物は、米連邦公開市場委員会(FOMC)通過後の米株高の流れを引き継ぐ形となった。また、マイクロン・テクノロジー<MU>が時間外取引で大きく買われたほか、グローベックスのナスダック100先物が堅調な推移を見せていたことも支援材料になったようだ。ボリンジャーバンドの+2σ(4万0420円)を上回り、短期的には過熱感が意識されやすい一方で、7日の高値(4万0340円)を明確にクリアしたことでロングに加えて、ショートカバーが強まった格好だろう。

後場中盤以降は+2σを上回っての推移が続いた。ナイトセッションでは+2σが4万0580円辺りまで上昇してきたが、これを上回っているため、バンドの上昇に沿った形でのトレンドがみられそうだ。過熱感は警戒されようが、4万1340円辺りまで上昇してきた+3σが意識されてくる可能性もあろう。

米国ではマイクロン・テクノロジーの上昇による他の半導体株への波及効果が期待される。また、3月の総合購買担当者景気指数(PMI)や2月の景気先行指標総合指数の発表が予定されていることから、これを受けた米長期金利や為替の動向などが注目されそうだ。グローベックスの米株先物の流れが続くようだと、日経225先物はナイトセッションで一段の上昇が期待される。半面、マイクロンの上昇を見込んだ先回り的なロングも入ったと考えられ、半導体株が鈍い動きとなれば短期的なショートを誘いそうだ。

なお、NT倍率は先物中心限月で14.60倍に上昇した。ただし、一時14.65倍に上昇し、25日移動平均線(14.63倍)を上回る場面もあったが、チャート形状としては同線に上値を抑えられる形である。今晩の米国市場で半導体株が強い上昇をみせてくるようだと、25日線突破からNTロングに振れてくる展開を想定しておきたい。

手口面(立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が4万2825枚、ソシエテジェネラル証券が1万9887枚、サスケハナ・ホンコンが8048枚、JPモルガン証券が4770枚、SBI証券が3159枚、バークレイズ証券が3025枚、日産証券が2748枚、野村証券が2128枚、ゴールドマン証券が1796枚、ビーオブエー証券が1597枚だった。

TOPIX先物は、ABNクリアリン証券が4万2197枚、ソシエテジェネラル証券が2万6651枚、バークレイズ証券が8377枚、モルガンMUFG証券が5610枚、JPモルガン証券が5049枚、ゴールドマン証券が4921枚、サスケハナ・ホンコンが4770枚、ビーオブエー証券が3520枚、BNPパリバ証券が2440枚、野村証券が2386枚だった。

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