明日注目すべき【好決算】銘柄 FPG、京急、北海電 (22日大引け後 発表分)
3月22日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。
FPG <7148> [東証P] ★上期経常を58%上方修正、通期も増額、配当も10.5円増額
◆24年9月期上期(23年10月-24年3月)の連結経常利益を従来予想の95億円→150億円に57.9%上方修正。国内不動産ファンド事業で不動産小口化商品の好調な販売が継続していることが要因。リースファンド事業における出資金販売の前倒しに加え、海外不動産ファンドで米国大規模集合住宅案件の販売が好調に推移していることも織り込んだ。
上期業績の好調に伴い、通期の連結経常利益も従来予想の190億円→210億円に10.5%上方修正。増益率が5.6%増→16.7%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。
併せて、年間配当を従来計画の77.5円→88円(前期は73円)に増額修正した。
レントラックス <6045> [東証G] ★今期配当を10円増額修正
◆24年3月期の期末一括配当を従来計画の12円→22円(前期は21円)に大幅増額修正した。今期は過去最高の取扱高を計上する見込みとなり、これを記念して10円の記念配当を実施する。期末配当利回りは4.85%に上昇。権利付き最終日の27日を前に配当取りを狙う買いなどが期待される。
NOK <7240> [東証P] ★今期最終を31%上方修正
◆24年3月期の連結最終利益を従来予想の221億円→289億円に30.8%上方修正。増益率が65.9%増→2.2倍に拡大する見通しとなった。政策保有株式の売却に伴い、売却益220億円が発生することが要因。減損損失100億円を計上することも織り込んだ。
丸八証券 <8700> [東証S] ★未定だった今期配当は50円増配
◆従来未定としていた24年3月期の期末一括配当は80円(前期は30円)実施する方針とした。堅調な業績による普通配当60円に、設立80周年記念配当20円を上積みする。期末配当利回りは5.17%と高水準で、権利付き最終日の27日を前に配当取りを狙う買いなどが期待される。
岩井コスモ <8707> [東証P] ★未定だった今期配当は40円増配
◆従来未定としていた24年3月期の期末配当は100円(前年同期は60円)実施する方針とした。好調な業績や中期計画期間中の還元方針を踏まえ、株主への利益配分を増やす。期末配当利回りは4.19%と高水準で、権利付き最終日の27日を前に配当取りを狙う買いなどが期待される。なお、年間配当は120円(前期は80円)となる。
アイザワ証G <8708> [東証P] ★未定だった今期期末配当は13円増配
◆従来未定としていた24年3月期の期末配当は26円(前年同期は13円)実施する方針とした。東証が要請した「資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応」への取り組みを強化し、中間配当の13円を大きく上回る配当を実施する。
京急 <9006> [東証P] ★今期最終を3.8倍上方修正・7期ぶり最高益更新へ
◆24年3月期の連結最終利益を従来予想の220億円→840億円に3.8倍上方修正。増益率が39.1%増→5.3倍に拡大し、7期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。品川駅西地区における土地持ち分の一部を共同事業者であるトヨタ <7203> に譲渡する。これに伴い、売却益805億円が発生することが上振れの主因。政策保有株式の売却による投資有価証券売却益の増加に加え、退職給付信託返還益を計上することも反映した。
北海電 <9509> [東証P] ★今期経常を38%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も10円増額
◆24年3月期の連結経常損益を従来予想の640億円の黒字→880億円の黒字(前期は292億円の赤字)に37.5%上方修正し、従来の19期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。卸電力市場価格の低下に伴う電力調達費用の減少や工事費用支出時期の後ずれに加え、水力発電量の増加によって燃料費が減少することが上振れの要因となる。
業績好調に伴い、年間配当を従来計画の10円→20円(前期は無配)に大幅増額修正した。
株探ニュース