ジャムコが冴えない、今期は一転最終減益・無配予想を嫌気
ジャムコ<7408>が冴えない展開。前週末22日の取引終了後、24年3月期の連結業績予想の下方修正を発表した。売上高予想を718億円から642億円(前期比35.9%増)、最終利益予想を22億8000万円から14億4000万円(同33.8%減)に引き下げた。最終利益は増益予想から一転、減益を計画する。これまで15円としてきた期末一括配当予想については、無配に見直した。これらを嫌気した売りが株価の重荷となったようだ。
航空機シートと航空機内装品部門で、顧客側の都合によるスケジュール変更や材料部品の入荷遅れなどが発生。製品の出荷が来期以降になるほか、航空機器セグメントでのエンジン関連部品の納入遅れの影響などもあって、売上高が計画を下振れする。
あわせてジャムコは航空機シート部門に関し、シート事業の開発に伴う受注を一時的に凍結するとも発表した。同部門での固定資産に関し、約4億円の減損損失を特別損失として計上する。加えて、航空機内装品部門において工事損失引当金が増加し損害補償損失引当金を計上。航空機器部門での品質対応や、航空機整備部門での認証試験のやり直しに伴う影響もあって、利益を押し下げる要因となる。