外為サマリー:神田財務官の円安牽制発言で一時151円00銭台に軟化
25日の東京外国為替市場のドル円相場は、午前10時時点で1ドル=151円31銭前後と前週末の午後5時時点に比べて10銭弱のドル安・円高となっている。
22日のニューヨーク外国為替市場のドル円相場は、1ドル=151円41銭前後と前日に比べて20銭程度のドル安・円高で取引を終えた。同日の東京市場で約4カ月ぶりのドル高・円安水準をつけた反動から一時151円00銭まで軟化したが、足もとで堅調な米経済指標が相次いでいることが下支えとなり売り一巡後は下げ渋った。
前週末に米長期金利が低下したことから日米金利差の縮小が意識され、この日の東京市場はドル売り・円買いが出やすい状況。神田真人財務官が「足もとの円安は経済のファンダメンタルズに沿っておらず、投機によるものだ」「日本経済に悪影響を与えるもので容認はできない」などと述べたことが伝わると、介入警戒感から午前8時10分ごろには151円08銭まで下押す場面があった。
ユーロは対ドルで1ユーロ=1.0803ドル前後と前週末の午後5時時点に比べて0.0020ドル程度のユーロ安・ドル高。対円では1ユーロ=163円47銭前後と同40銭程度のユーロ安・円高で推移している。