日邦産業が8連騰、24年3月期業績及び配当予想を上方修正
日邦産業<9913>が8連騰し1996年6月以来の高値水準となっている。この日の寄り前、24年3月期の連結業績予想について、売上高を389億円から410億円(前期比5.4%増)へ、営業利益を18億3000万円から19億1000万円(同0.1%減)へ、純利益を13億4000万円から14億4000万円(同13.5%増)へ上方修正し、あわせて期末一括配当予想を42円から74円(前期33円)へ引き上げたことが好感されている。
2月に発表した第3四半期決算では、第3四半期以降においてもASEAN顧客の一部で生産調整が継続している状況と円安が継続していることを踏まえて売上高と営業利益の予想数値を据え置いたが、エレクトロニクスにおける配線板材料の受注が通信基地局や生成AI向け用途の需要拡大に伴い予想を上回る見通しとなったことが要因としている。
また、中期経営計画における株主還元の目標値計画を「配当性向35%の実現」から「配当性向50%をメド」に変更すると発表。25年3月期に年76円、26年3月期に年78円を目指すとした。