株価指数先物【引け後】 いったん+1σまで下げればロングが入りやすい

市況
2024年3月25日 17時59分

大阪6月限

日経225先物 40110 -600 (-1.47%)

TOPIX先物 2751.5 -41.0 (-1.46%)

日経225先物(6月限)は前日比600円安の4万0110円で取引を終了。寄り付きは4万0550円と、シカゴ日経平均先物(6月限)清算値(4万0555円)にサヤ寄せする形から、売り先行で始まった。売り一巡後には前場中盤にかけて、4万0630円まで下げ渋る動きを見せた。ただし、戻りは鈍く、その後は前場終盤にかけて再びショート優勢のなか、ランチタイムで4万0340円まで売られ、後場は4万0330円~4万0450円辺りでの狭いレンジでの推移を継続。取引終了間際にレンジを下放れると、持ち高調整のロングを外す動きが強まり、4万0110円と本日の安値で取引を終えた。

日経225先物は、朝方こそ売り一巡後に4万0630円まで下げ幅を縮めたが、ボリンジャーバンドの+2σ(4万0690円)に近づくなかで、戻り待ち狙いのショートに向かわせたようだ。下値はオプション権利行使価格の4万0375円近辺での底堅さは意識されていたが、終了間際にこれを割り込んだことで、持ち高調整に向かわせた形だろう。

グローベックスの米株先物がマイナス圏で推移していたほか、円相場が1ドル=151円前半で推移しており、円安・ドル高の勢いが落ち着いたことで、輸出関連株には利益確定の売りが優勢だった。また、指数インパクトの大きいところでは、アドバンテスト <6857> [東証P]が日経平均型を下支えするも、東京エレクトロン <8035> [東証P]が重荷となり、方向感をつかみづらくさせた。

日経225先物は+1σが3万9900円辺りに位置しており、いったんは同水準を試す可能性があるだろう。目先的なボトムを確認したうえで、再動意を意識したスタンスが理想的と考えられ、押し目待ち狙いのロングも入れやすいとみられる。そのため、+1σと+2σを挟んだオプション権利行使価格の4万円から4万0750円とのレンジを想定しておきたい。バンドは緩やかながら上向きで推移しており、これが下向きに転換するまでは、強気スタンスでの対応になろう。

また、先週の強いリバウンドによって、パラボリックはSAR値にタッチし、陽転シグナルを発生させた。SAR値は-1σ水準で推移しているため、3万8500円を下回ってくるような急落をみせない限り、当面は陽転シグナルが継続する。

なお、NT倍率は先物中心限月で14.57倍と変わらずだった。一時14.62倍に上昇する場面も見られたが、25日移動平均線(14.62倍)に上値を抑えられる形となった。一方で-1σ(14.55倍)水準での底堅さがみられており、NTのトレンドは見極めが必要だろう。期末要因からNTショートに振れやすいとは考えられるが、円安一服から輸出関連の一角には利食いの動きが出ていた。低下の場面では新年度相場入りを想定したNTロングの組成が意識されそうだ。

手口面(立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が2万7328枚、ソシエテジェネラル証券が1万2415枚、サスケハナ・ホンコンが5662枚、日産証券が3092枚、SBI証券が1848枚、バークレイズ証券が1666枚、ゴールドマン証券が1564枚、野村証券が1432枚、モルガンMUFG証券が1251枚、フィリップ証券が1126枚だった。

TOPIX先物は、ABNクリアリン証券が2万8081枚、ソシエテジェネラル証券が1万7533枚、バークレイズ証券が6017枚、JPモルガン証券が3904枚、モルガンMUFG証券が3597枚、サスケハナ・ホンコンが3548枚、ゴールドマン証券が3390枚、野村証券が2590枚、ビーオブエー証券が2440枚、BNPパリバ証券が1484枚だった。

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