注目銘柄ダイジェスト(前場):あみやき、東急、ネットスターズなど

市況
2024年3月26日 11時37分

セーレン<3569>:2731円(+98円)

大幅反発。24年3月期末配当金を従来計画の23円から30円に引き上げ、年間配当金は前期比7円増配の53円にするとしている。24年3月期が過去最高の業績となる見通しであることなどを反映。また、株主優待の拡充も発表している。これまでは、9月末、3月末の100株以上の株主に対して、20%の商品割引販売を行っていたが、それに加えて、3月末100株以上の株主には、3000円分の株主優待クーポンも贈呈するもよう。

あみやき<2753>:5500円(+440円)

大幅続伸。前日に業績・配当予想の修正を発表している。24年3月期営業利益は従来予想の18億円から22.2億円、前期比5.3倍の水準に引き上げ。適正な価格政策、業態変更・不採算店舗の撤退など収益力改善の取り組み実施、子会社化したニュールックの業績順調推移などで利益率が高まっているもよう。年間配当金も従来計画の80円から90円に引き上げ、前期比では50円の増配としている。

青山商<8219>:1725円(-114円)

大幅反落。27年3月期までの中期経営計画を発表。最終年度営業利益170億円(24年3月期見通し114億円)、純利益126億円(同72億円)を目指すほか、株主還元方針としては、年間配当額60円を下限として配当性向40%をメド(同60円)にするとしている。PBRが0.5倍水準であり、一段の還元強化への期待も高かったなか、出尽くし感が先行する形に。なお、株式数一定の場合、純利益計画達成なら、27年3月期配当金は100円となる。

東急<9005>:1946円(-133.5円)

大幅反落。3カ年中期計画を発表している。27年3月期ROE8.0%(24年3月期予想7.9%)、営業利益950億円(同900億円)、有利子負債/東急EBITDA倍率6.1倍(同6.4倍)などを数値目標として掲げている。また、中長期の配当方針としては、配当性向30%を意識するとしている。25年3月期は営業減益見通しであることなどを含め、収益成長見通しは想定より緩やかとのネガティブな見方が先行。前日にかけての期待感の反動も。

日産自<7201>:602.3円(-26.6円)

大幅続落。27年3月期までの経営計画「The Arc」を発表。主な数値目標として、グローバル販売台数を24年3月期比100万台増、新型車計30車種、xEV比率40%、営業利益率6%以上、株主総還元率30%などを掲げている。営業利益率目標はやや控えめとみられているほか、台数成長に関しては不透明感との見方も。また、3月中旬からの株価反発のきっかけとなった中国の生産能力削減期待に関しては、具体的な言及もなかったもよう。

ACSL<6232>:1420円(+187円)

大幅に5日続伸。日本郵政<6178>グループの日本郵便と共同開発した物流専用新型ドローンによる補助者なし目視外飛行(レベル3.5)での配送試行を兵庫県豊岡市で実施し、実際に顧客の荷物を配送したと発表している。これまで配送試行で使用してきた機体に比べ、新型ドローンは搭載可能な荷物の重量と航続可能距離が大幅に増加した。4月以降の早期に物流専用新型ドローンの第一種型式認証申請を目指すとしている。

ネットスターズ<5590>:1450円(+300円)

ストップ高で上場来高値更新。三井住友フィナンシャルグループ<8316>の三井住友カード(東京都江東区)が提供する決済プラットフォーム「stera」の決済端末のコード決済ゲートウェイに採用されたと発表している。クレジットカードや電子マネー、QRコード、バーコードなどに対応可能なマルチ端末で、ネットスターズが加盟店に関する契約管理・精算等、決済システムを用いた決済管理業務を担う。

免疫生物研究所<4570>:522円(+4円)

3日ぶり反発。研究用試薬「Human Uromodulin ELISA Kit - IBL」の製造販売に関し、開発元で検体検査などを手掛けるレノプロテクト(東京都中央区)と研究成果有体物製造販売許諾契約を交わし、研究用試薬として全世界独占で製造販売を開始すると発表している。ヒトの血液中に含まれ、腎機能の推移を評価する指標として期待されるウロモジュリンを検出するキットで、腎機能のモニタリングの実施が可能になるとしている。

《ST》

提供:フィスコ

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