27日の株式相場見通し=売り買い交錯、狭いゾーンでのもみ合いか
27日の東京株式市場は主力株をはじめ広範囲に売り買いが交錯する展開となり、日経平均株価は4万円台前半でのもみ合いで推移する可能性が高そうだ。前日の欧州株市場では主要国の株価指数が総じて上昇したものの、米国株市場ではこの流れを引き継ぐことができなかった。四半期末を控えポジション調整の売り圧力が拭えず、NYダウが小幅ながら3日続落となったほか、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数もマイナス圏で引けている。今週末29日はグッドフライデーの祝日で休場となることもあり、機関投資家は持ち高を増やすことに慎重で、押し目買いの動きもまばらだった。また、同日に発表される2月のPCEデフレーターの結果を見極めたいとの思惑も、買い手控えムードにつながっている。東京市場では軟調な米株市場を受けて、投資家心理が盛り上がりにくく前日終値を挟んだ狭いゾーンでもみ合う展開が想定される。きょうは3月期決算企業の配当権利取り最終日であることから、駆け込みでインカムゲインを確保しようとする買いが下値を支えるが、週末のグッドフライデーを控え海外投資家の買いが入りにくく上値も限定的となりそうだ。
26日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比31ドル31セント安の3万9282ドル33セントと3日続落。ナスダック総合株価指数は同68.768ポイント安の1万6315.699だった。
日程面では、きょうは3月決算期企業の権利付き最終売買日。このほか40年物国債の入札など。海外では1~2月の中国工業企業利益、2月の豪消費者物価指数(CPI)、スウェーデン中銀、南アフリカ中銀の政策金利発表、米7年物国債の入札など。