話題株ピックアップ【昼刊】:西華産、大日印、オリンパス

注目
2024年3月27日 11時36分

■西華産業 <8061>  3,865円  +460 円 (+13.5%)  11:30現在  東証プライム 上昇率トップ

西華産業<8061>がカイ気配スタートで急上昇、今月21日につけた昨年来高値3485円を気配値のまま上回り新値圏に突入した。三菱系の機械商社で主力の電力向け案件が寄与して業績は会社側の想定を上回って好調に推移している。26日取引終了後、24年3月期業績予想の修正を発表、営業利益は従来予想の45億円から53億円(前期比14%増)に増額した。また、好業績を背景に株主還元も強化、今期年間配当を従来計画の120円から150円に30円上乗せした。配当利回りは前日終値換算で4.4%台と高水準。これを材料視する形で投資資金が流入している。

■オークワ <8217>  930円  +81 円 (+9.5%)  11:30現在  東証プライム 上昇率2位

オークワ<8217>が急伸。26日の取引終了後、取得総数220万株(自己株式を除く発行済み株式総数の5.01%)、取得総額20億円を上限とする自社株買いを実施すると発表しており、好感されたようだ。取得期間は4月3日から2025年4月2日まで。あわせて同社は27年2月期を最終年度とする新たな中期経営計画を策定したと発表した。同社は27年2月期に営業収益を2900億円(24年2月期見通しは2530億円)、営業利益を70億円(同34億円)に伸ばす目標を掲げた。都市部を中心に新規出店を加速するとともに、業態を再構築し収益力の改善を図る。店舗の生産性向上も目指す。最終年度までの3年間で40億円をメドに自社株買いを行う方針も示した。

■ドリームインキュベータ <4310>  2,891円  +118 円 (+4.3%)  11:30現在

ドリームインキュベータ<4310>が5日ぶりに反発した。26日の取引終了後、山口フィナンシャルグループ<8418>との資本・業務提携の締結を発表。今後の事業へのポジティブな効果を見込んだ買いが入ったようだ。山口FGも堅調に推移している。山口FGが市場外での相対取引でドリームIの株式を取得する。取得総数は210万株(議決権所有割合で22.21%)で、ドリームIの筆頭株主であるヴァレックス・パートナーズ(東京都中央区)が売却。山口FGの取得予定額は63億円で、ドリームIを持ち分法適用会社化する見通し。ドリームIはソーシャル・インパクト・ボンド(SIB)事業関連ファンドの組成を通じ、地域創生の取り組みを推進してきた。資本・業務提携を通じ、社会課題の解決などを目指す。

■日本エスコン <8892>  1,068円  +43 円 (+4.2%)  11:30現在

日本エスコン<8892>が大幅高で4日ぶりに反発している。26日の取引終了後、「長期ビジョン2030」及び「第5次中期経営計画」を策定したと発表。27年3月期に営業利益220億円(24年3月期予想180億円、ただし決算期変更に伴い15カ月決算)を目指すとしたことが好感されている。

■大日本印刷 <7912>  4,730円  +176 円 (+3.9%)  11:30現在

大日本印刷<7912>が大口の買いで急速に切り返す展開をみせている。27日付の日本経済新聞で、「(大日印は)最先端半導体の国産化を目指すラピダス向けに回路形成に使う原版『フォトマスク』を2027年度に国内で量産する」と報じた。この報道を受けて寄り付きは商いが成立せずカイ気配でスタート、今週25日につけた昨年来高値4791円奪回を視野に入れている。国産の最先端半導体量産に向けた準備が着々と進んでおり、同社はその一翼を担う可能性が高まったことで、将来的な業績拡大への期待が買いを呼び込む格好となっている。

■日本光電 <6849>  4,040円  +79 円 (+2.0%)  11:30現在

日本光電<6849>が続伸している。26日の取引終了後、特別利益の計上について発表し、ポジティブ視されたようだ。同社と一部の連結子会社において退職給付制度の改定を行った。これに伴い、退職給付制度改定益40億円を24年3月期の連結決算において特別利益として計上する見込み。今期の業績予想には織り込んでいない。今後、業績予想の修正の必要が生じた場合は速やかに開示するとしている。

■オリンパス <7733>  2,189円  +37.5 円 (+1.7%)  11:30現在

オリンパス<7733>は4日ぶりに反発している。26日の取引終了後、自社株3744万6500株(発行済み株数の3.08%)を4月30日付で消却すると発表しており、好材料視されている。なお、消却後の発行済み株数は11億7770万200株となる。

■サン電子 <6736>  3,365円  +55 円 (+1.7%)  11:30現在

サン電子<6736>が昨年来高値を更新した。パチンコなど遊技機の開発・製造のほか、モバイルデータソリューションや新規IT関連事業にも展開を図っている。香港を拠点とするヘッジファンドのオアシス・マネジメントが26日付で変更報告書を提出しており、オアシスのサン電子株式保有比率は16.15%から18.79%に増加したことが判明した。オアシスの同社株買い増しの動きが明らかとなり、足もとの株価を刺激する格好となっている。

■日本郵船 <9101>  4,239円  +68 円 (+1.6%)  11:30現在

日本郵船<9101>、商船三井<9104>などをはじめ海運株が総じて強い動きをみせている。地政学リスクを背景としたコンテナ船運賃市況の上昇もここ最近は頭打ちとなり、鉄鉱石や石炭、穀物などを運ぶばら積み船市況の総合的な値動きを表すバルチック海運指数も直近は下落歩調を強めている。海運市況の軟化を背景に3月に入ってから海運セクターの株価は調整色をみせていたが、目先売り一巡感も観測される状況となった。今3月期年間配当は軒並み大幅減配となっているが、商船三井の配当利回りは足もとで4%を超えるなど依然として高く、きょうが3月期決算企業の権利付き最終売買日ということもあり、インカムゲイン狙いの買いも誘導しているもようだ。

■三越伊勢丹 <3099>  2,515.5円  +36.5 円 (+1.5%)  11:30現在

三越伊勢丹ホールディングス<3099>が反発している。26日の取引終了後、自社株700万2400株(発行済み株数の1.76%)を4月30日付で消却すると発表しており、好材料視されているようだ。

■TOKAI <3167>  1,018円  +14 円 (+1.4%)  11:30現在

TOKAIホールディングス<3167>が3日ぶりに反発した。26日の取引終了後、連結子会社でエネルギー事業を展開するTOKAIが、法人向けの中小規模オンサイト型PPA(電力販売契約)の販売を開始すると発表。今後の事業へのプラス効果を期待した買いが入ったようだ。顧客が所有する敷地や屋根などのスペースを同社が借り受け、同社負担で太陽光発電設備を設置し、電力を顧客に販売するというビジネススキームで、顧客は設備投資をしなくても再生可能エネルギーによる電力を利用できる。TOKAIは2021年度から一般住宅向けのオンサイト型PPAの販売を開始していたが、規模と販売先を拡大する。

■スギホールディングス <7649>  2,567.5円  +13 円 (+0.5%)  11:30現在

スギホールディングス<7649>が続伸している。26日の取引終了後、集計中の24年2月期連結業績について、営業利益が従来予想の350億円から365億円(前の期比15.3%増)、純利益が205億円から215億円(同13.1%増)へ上振れて着地したようだと発表しており、好材料視されている。売上高は7425億円(同11.2%増)の従来予想に沿った形で着地したようだが、前回上方修正を発表した第3四半期決算以降も売り上げが好調に推移し、収益性が更に向上したことが利益を押し上げたとしている。

■トピー工業 <7231>  2,854円  -166 円 (-5.5%)  11:30現在  東証プライム 下落率3位

26日に業績修正を発表。「今期経常を15%下方修正、配当も10円減額」が嫌気された。

トピー工業 <7231> [東証P] が3月26日大引け後(16:00)に業績・配当修正を発表。24年3月期の連結経常利益を従来予想の110億円→93億円(前期は80.4億円)に15.5%下方修正し、増益率が36.8%増→15.6%増に縮小する見通しとなった。

⇒⇒トピー工業の詳しい業績推移表を見る

■Kudan <4425>  2,561円  +235 円 (+10.1%)  11:30現在

Kudan<4425>が6日ぶりに大幅反発した。27日、米国で開催されたAI技術会議「NVIDIA GTC 2024」にパートナーとして参画したと発表。今後の事業へのポジティブな影響に対する期待を高める形となり、買い戻しを誘う要因となったようだ。エヌビディア<NVDA>の製品チームとの戦略的協議において、人工知覚(AP)製品をハードウェアやソフトウェアプラットフォームと統合する技術プレイヤーとしてのKudanの独特なポジションが示されたという。エヌビディアやそのパートナー企業とともに、Kudanの技術の応用に関する多角的パートナーシップについての協議も行ったとしている。

■NaITO <7624>  153円  +11 円 (+7.8%)  11:30現在

NaITO<7624>が大幅反発した。26日の取引終了後、24年2月期の連結決算発表にあわせ、25年2月期の業績予想を開示した。今期の売上高は前期比7.8%増の475億円、最終利益は同82.4%増の6億3000万円を計画する。大幅な増収増益見通しとともに、年間配当予想は前期比1円増配の5円としており、材料視されたようだ。24年2月期の売上高は前の期比0.9%減の440億6400万円、最終利益は同52.8%減の3億4500万円だった。主力の切削工具の売り上げが落ち込んだ。今期は自動車関連の生産減少や中国の景気減速など先行きには不透明要因があるとしながらも、中期経営計画の達成を目指す方針を示している。

●ストップ高銘柄

ソラコム <147A>  1,638円  +300 円 (+22.4%) ストップ高   11:30現在

双信電機 <6938>  471円  +80 円 (+20.5%) ストップ高買い気配   11:30現在

以上、2銘柄

●ストップ安銘柄

コレック <6578>  412円  -100 円 (-19.5%) ストップ安   11:30現在

以上、1銘柄

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