話題株ピックアップ【夕刊】(1):ソラコム、西華産、石原産

注目
2024年3月27日 15時11分

■ソラコム <147A>  1,638円  +300 円 (+22.4%) ストップ高   本日終値

ソラコム<147A>がストップ高。同社は26日、スズキ<7269>のコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)ファンド「Suzuki Global Ventures」から出資を受けたと発表した。両社は今年2月にモビリティーサービス分野におけるIoT先進技術の活用に向けた合意書を締結し、協業の可能性を検討している。この発表が材料視され買いを集めた。

■西華産業 <8061>  3,845円  +440 円 (+12.9%)  本日終値  東証プライム 上昇率トップ

西華産業<8061>が急上昇で新値圏に突入。三菱系の機械商社で主力の電力向け案件が寄与して業績は会社側の想定を上回って好調に推移している。26日取引終了後、24年3月期業績予想の修正を発表、営業利益は従来予想の45億円から53億円(前期比14%増)に増額した。また、好業績を背景に株主還元も強化、今期年間配当を従来計画の120円から150円に30円上乗せした。配当利回りは前日終値換算で4.4%台と高水準。これを材料視する形で投資資金が流入した。

■オークワ <8217>  930円  +81 円 (+9.5%)  本日終値  東証プライム 上昇率2位

オークワ<8217>が急騰。26日の取引終了後、取得総数220万株(自己株式を除く発行済み株式総数の5.01%)、取得総額20億円を上限とする自社株買いを実施すると発表しており、好感されたようだ。取得期間は4月3日から2025年4月2日まで。あわせて同社は27年2月期を最終年度とする新たな中期経営計画を策定したと発表した。同社は27年2月期に営業収益を2900億円(24年2月期見通しは2530億円)、営業利益を70億円(同34億円)に伸ばす目標を掲げた。都市部を中心に新規出店を加速するとともに、業態を再構築し収益力の改善を図る。店舗の生産性向上も目指す。最終年度までの3年間で40億円をメドに自社株買いを行う方針も示した。

■石原産業 <4028>  1,785円  +86 円 (+5.1%)  本日終値

石原産業<4028>が4日ぶり反発。26日に関東財務局に提出された大量保有報告書で、MI2(東京都渋谷区)と共同保有者が保有する石原産株の割合が5.06%と新たに5%を超えたことが判明。これを受けて、需給思惑的な買いが入った。保有目的は「投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為等を行うこと」としている。報告義務発生日は3月18日。

■ドリームインキュベータ <4310>  2,895円  +122 円 (+4.4%)  本日終値

ドリームインキュベータ<4310>が5日ぶりに反発した。26日の取引終了後、山口フィナンシャルグループ<8418>との資本・業務提携の締結を発表。今後の事業へのポジティブな効果を見込んだ買いが入ったようだ。山口FGも堅調に推移している。山口FGが市場外での相対取引でドリームIの株式を取得する。取得総数は210万株(議決権所有割合で22.21%)で、ドリームIの筆頭株主であるヴァレックス・パートナーズ(東京都中央区)が売却。山口FGの取得予定額は63億円で、ドリームIを持ち分法適用会社化する見通し。ドリームIはソーシャル・インパクト・ボンド(SIB)事業関連ファンドの組成を通じ、地域創生の取り組みを推進してきた。資本・業務提携を通じ、社会課題の解決などを目指す。

■TBSホールディングス <9401>  4,297円  +156 円 (+3.8%)  本日終値

TBSホールディングス<9401>が3日ぶりに反発した。同社とTOPPANホールディングス<7911>は27日、資本・業務提携の一環として、メタバースを活用した知育コンテンツサービスを共同で開始すると発表。収益貢献を期待した買いが入ったようだ。TBSが保有する映像コンテンツやIP(知的財産)と、TOPPANが持つメタバース技術を組み合わせて展開する。第1弾として、29日~31日に東京・赤坂サカス広場とTBS赤坂BLITZスタジオで開催されるイベントで、ミツバチの生態を学べる「メタパ里山ワールド・ミツバチ編」を公開。更に2024年度秋以降、「メタバース動物園」を動物園や水族館、企業向けに販売することを目指す。

■日本エスコン <8892>  1,063円  +38 円 (+3.7%)  本日終値

日本エスコン<8892>が大幅高で4日ぶりに反発。26日の取引終了後、「長期ビジョン2030」及び「第5次中期経営計画」を策定したと発表。27年3月期に営業利益220億円(24年3月期予想180億円、ただし決算期変更に伴い15カ月決算)を目指すとしたことが好感された。

■フジシール <7864>  2,018円  +54 円 (+2.8%)  本日終値

フジシールインターナショナル<7864>が大幅続伸。26日の取引終了後、24年3月期の期末配当予想を28円から38円へ引き上げたことが好感された。年間配当予想は55円となり、前期実績に対しては20円の増配となる。

■大日本印刷 <7912>  4,679円  +125 円 (+2.7%)  本日終値

大日本印刷<7912>が大幅反発。27日付の日本経済新聞で、「(大日印は)最先端半導体の国産化を目指すラピダス向けに回路形成に使う原版『フォトマスク』を2027年度に国内で量産する」と報じた。この報道を受けて寄り付きは商いが成立せずカイ気配でスタート、今週25日につけた昨年来高値4791円奪回を視野に入れている。国産の最先端半導体量産に向けた準備が着々と進んでおり、同社はその一翼を担う可能性が高まったことで、将来的な業績拡大への期待が買いを呼び込む格好となった。

■サン電子 <6736>  3,395円  +85 円 (+2.6%)  本日終値

サン電子<6736>が反発、昨年来高値を更新した。パチンコなど遊技機の開発・製造のほか、モバイルデータソリューションや新規IT関連事業にも展開を図っている。香港を拠点とするヘッジファンドのオアシス・マネジメントが26日付で変更報告書を提出しており、オアシスのサン電子株式保有比率は16.15%から18.79%に増加したことが判明した。オアシスの同社株買い増しの動きが明らかとなり、足もとの株価を刺激する格好となった。

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