メルクが上昇 FDAが「ソタテルセプト」をPAHの新治療薬として承認=米国株個別
(NY時間09:42)(日本時間22:42)
メルク<MRK> 131.25(+5.73 +4.57%)
メルク<MRK>が上昇。FDAが同社の「ソタテルセプト(製品名:Winrevair)」を肺動脈性肺高血圧症(PAH)の新たな治療薬として承認した。同社は主力薬「キイトルーダ」の独占的販売権を2020代終盤に失う。キイトルーダの売上高は全体の4割強を占める中、同社は他の治療薬開発に取り組んでいる。今回のFDAの認可はその取り組みの一助になると期待されているようだ。
一部のアナリストの試算では、ソタテルセプトのピーク時の年間売上高は75億ドルとの試算もある。メルクは具体的な売上高予測を示していないが、デービスCEOは数十億ドル規模の医薬品になる見込みだと述べていた。
同医薬品は自己投与として承認されたことで、患者は数週間ごとに診療所に通う必要はなく、自宅で摂取できる。コストは1バイアル当たり1万4000ドルで、3週間ごとに摂取する。年間では約24万2000ドルの費用がかかる計算。ただ一部の患者はもっと多くの摂取が必要になる。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース