フィスカー、「オーシャン」の価格を39%大幅に引き下げ=米国株個別
*OTC市場
(NY時間10:13)(日本時間23:13)
フィスカー<FSRN> 0.03(0.00 -3.77%)
電気自動車(EV)のフィスカーは、唯一のモデルであるSUV「オーシャン」の価格を39%大幅に引き下げると発表した。今回実施する最大の値下げは、オーシャンの最上級バージョンである「エクストリーム」に適用される。フィスカーは価格を2万4000ドル引きの3万7499ドルにするという。同社はオーシャンを「より手頃で魅力的なEVの選択肢として位置づけるためのものだ」と述べた。
今回の値下げは、同社にとって極端な措置。同社は今月初めに生産を一時停止し、債務を返済できなければ破産申請をしなければならないかもしれないと警告した。
テスラを筆頭とする他のEVメーカーも昨年初めから大幅に値引きを行っている。米国市場でのEVの成長は、消費者が依然として高い価格とスポット的な充電インフラに難色を示しているため、鈍化している。
なお、ニューヨーク証券取引所(NYSE)は週初に同社株の上場廃止手続きを開始すると発表。取引は直ちに停止された。異常に低い株価に基づき、同社株はもはや上場には適さないと判断したとしている。
フィスカーは決定の見直しを受ける権利を有しており、NYSEはフィスカーによる上訴を含め、適用されるすべての手続きが完了次第、上場廃止を米証券取引委員会(SEC)に申請する。
現在はOTC(店頭)市場で、ティッカーを「FSRN」に変更し、取引されている。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース