東京株式(前引け)=大幅反落、利益確定売り優勢で配当権利落ちの影響も
28日前引けの日経平均株価は前営業日比479円29銭安の4万283円44銭と大幅反落。前場のプライム市場の売買高概算は9億3805万株、売買代金概算は2兆2830億円。値上がり銘柄数は318、対して値下がり銘柄数は1276、変わらずは16銘柄だった。
きょう前場の東京株式市場は利益確定売りが優勢となり、日経平均株価は大きく下値を試す展開となった。きょうは3月期末の配当権利落ち日にあたり、配当落ち分で約260円あまりの下落圧力が働いているため、その分下げ幅が大きくなっている。前日の欧州株市場では独DAXが連日の最高値に買われるなど強い動きで、米国株市場でもNYダウが大幅高、S&P500指数は最高値を更新しており、海外株高の流れは追い風要因として捉えられる。ただ、外国為替市場で円安が一服していることや、あすがグッドフライデーの祝日で欧米及びアジア市場の一角が軒並み休場となることから、海外投資家の買いが手控えられている。前引け時点で値下がり銘柄数は全体の77%を占めた。
個別では東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>、ソシオネクスト<6526>などが軟調、トヨタ自動車<7203>も冴えない。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも値を下げた。日本製鉄<5401>、武田薬品工業<4502>なども安い。北越コーポレーション<3865>が急落、アイティメディア<2148>も大きく水準を切り下げた。半面、レーザーテック<6920>がしっかり、野村マイクロ・サイエンス<6254>も買われた。住友不動産<8830>が活況高、霞ヶ関キャピタル<3498>も値を上げた。ロードスターキャピタル<3482>、グッドコムアセット<3475>などが値を飛ばし、グローバル・リンク・マネジメント<3486>は商い薄も値上がり率トップに買われるなど中小型不動産株が物色人気化している。