株価指数先物【寄り前】 名実ともに新年度入りも、膠着感の強い展開

市況
2024年4月1日 8時08分

大阪6月限ナイトセッション

日経225先物 40550 ±0 (±0.00%)

TOPIX先物 2772.5 -1.5 (-0.05%)

シカゴ日経平均先物 40360 (28日)

(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

29日の米国市場は、グッドフライデー(聖金曜日)の祝日で休場。注目されていた2月の米個人消費支出(PCE)統計は、PCE総合価格指数が前月比0.3%増と予想(0.4%増程度)を下回ったほか、米連邦準備理事会(FRB)が重視するPCEコア価格指数は前月比0.3%上昇となり、予想と一致した。

日経225先物のナイトセッションは、米国市場が休場で市場参加者は限られており、日中比変わらずの4万0550円で始まり、直後に付けた4万0510円を安値に、4万05510円~4万0610円の狭いレンジでの推移が続いた。動意薄の展開のなか、日中比変わらずの4万0550円でナイトセッションの取引を終えている。

PCE価格指数への市場反応は、東京市場が初めに受けることになる。そのため、グローベックスの米株先物を睨んでの相場展開になりやすいだろう。ただし、基本的には3連休明け後の米国市場の動向を見極めたいとするムードが強まりやすく、短期的なトレードが中心となりそうだ。短期的に仕掛けてくる局面では、その後のカバー狙いのスタンスになろう。

今週は名実ともに4月相場入りとなる。日経平均株価は4万円の大台を上回って年度末を終えており、昨年度の上げ幅は過去最大となった。株式の資産構成割合が高まることによって、株式売り・債券買いといったリバランスが意識される可能性はあるが、新年度入りに伴う新NISA(少額投資非課税制度)などの新規資金流入への期待もあるだろう。

日経225先物は4万円処での押し目狙いのロングが意識されるなか、ボリンジャーバンドでは緩やかながら上向きで推移する+1σ(4万0310円)が支持線として機能しており、+2σ(4万1060円)とのレンジを継続している。本日は市場参加者が限られるなかで膠着感が強まると考えられ、オプション権利行使価格の4万0250円から4万0750円のレンジを想定する。

ただし、+1σと+2σのレンジでの推移が続くなか、+2σに接近する局面をみせてくる可能性もあるだろう。権利行使価格の4万0500円辺りでの底堅さが意識される局面では、4万0500円から4万1000円のレンジでの推移に向かわせよう。

先週のVIX指数はボトム圏での推移を継続している。PCE価格指数の結果によっては、祝日明けにトレンドが出やすいと考えられるものの、米連邦準備理事会(FRB)が年央にも利下げに転じるとの見方は引き続き相場を支える。リスク選好からショートカバーが入りやすい需給状況は継続しているとみておきたい。

なお、29日のNT倍率は先物中心限月で14.61倍(前日は14.63倍)に低下した。25日移動平均線に上値を抑えられる一方で、-1σが支持線として意識される形での狭いレンジでの推移が続いている。先週までの期末要因に伴うTOPIX型優位から、新年度相場入りを意識したNTロングに振れる展開もありそうだ。

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