話題株ピックアップ【夕刊】(1):レノバ、あみやき、住友鉱

注目
2024年4月2日 15時11分

■レノバ <9519>  1,345円  +107 円 (+8.6%)  本日終値  東証プライム 上昇率3位

レノバ<9519>は急伸。1日の取引終了後、東京ガス<9531>と再生可能エネルギーや蓄電池など脱炭素分野で資本・業務提携すると発表。陸上風力発電事業の共同開発をはじめ、バイオマス発電事業や系統用蓄電池事業での協業などを検討していく。東ガスはレノバが実施する第三者割当増資を引き受け、実施後にレノバ株の13.04%を握る大株主となる見通し。

■あみやき亭 <2753>  5,640円  +390 円 (+7.4%)  本日終値  東証プライム 上昇率4位

あみやき亭<2753>が急反発。同社はきょう午前9時ごろ、25年3月期通期の連結業績予想を公表。営業利益の見通しを前期比22.4%増の27億2000万円としていることや、年間配当計画を前期比10円増配の100円(中間配50円、期末配50円)としていることが好感されたようだ。売上高は同12.4%増の374億円を見込む。収益拡大を目指した店舗構造改革を着実に実行するとしており、新規出店については「感動の肉と米」を中心に20店舗を計画しているという。

■あさひ <3333>  1,409円  +69 円 (+5.2%)  本日終値  東証プライム 上昇率8位

あさひ<3333>が大幅高で3連騰。年初来高値を更新した。1日の取引終了後、24年2月期の単体決算発表にあわせ、25年2月期の業績・配当予想を開示した。今期の売上高は前期比5.7%増の825億円、最終利益は同18.2%増の36億8000万円を見込む。年間配当予想は同5円増配の50円としており、これらを評価した買いが集まったようだ。今期はLTV(顧客生涯価値)の向上に注力するとともに、従来の新車販売を中心としていた店舗レイアウトや在庫量などを見直す。EC販売や修理・メンテナンス、リユースにも対応できるよう運営体制を構築するほか、中国の生産協力会社とともに、原価低減活動も進めていく。24年2月期の売上高は前の期比4.5%増の780億7600万円、最終利益は同7.5%減の31億1300万円だった。

■住友金属鉱山 <5713>  4,767円  +175 円 (+3.8%)  本日終値

住友金属鉱山<5713>が5日続伸。同社は1日、カナダのアイアムゴールド社(IMG社)と共同で開発を進めてきたカナダのコテ金鉱山開発プロジェクトにおいて、3月31日に金ドーレ(金品位約90%の金と銀の合金)の生産を開始したと発表しており、好材料視された。同社は金について、「優良権益獲得による鉱山オペレーションへの新規参画」を長期ビジョンのターゲットとして掲げており、コテ金鉱山開発プロジェクトの推進は長期ビジョンに則った戦略。また、今後もIMG社との強固なパートナーシップのもと、早期のランプアップ達成に向けてコテ金鉱山開発プロジェクトを強力に推進するとしている。

■ニプロ <8086>  1,269.5円  +46 円 (+3.8%)  本日終値

ニプロ<8086>が高い。医療機器大手の同社はコロナ禍においても安定的な売り上げ成長を遂げてきた一方、原材料・エネルギー価格や物流費の高騰で23年3月期まで2期連続の営業減益を余儀なくされた。24年3月期も引き続き原材料高の影響を受けてはいるが、価格転嫁や物流費の上昇一服で利益改善が進展。通期で営業35%増益(240億円)を見込んでおり、第3四半期までの進捗率は9割超と好調だ。好業績を背景に株価は年初来高値圏での推移が続く。きょうは外資系証券のレーティング引き上げを手掛かりに買われている。

■レゾナック <4004>  3,492円  +102 円 (+3.0%)  本日終値

レゾナック・ホールディングス<4004>が反発。午前10時ごろ、大分コンビナートで排出されるCO2(二酸化炭素)を回収してマレーシア沖の地下へ貯留するCCS(CO2の回収・貯留)に関する共同検討の実施について、三井物産<8031>と覚書を締結したと発表しており、好材料視された。三井物は、マレーシア国営石油会社などと共同でマレーシア沖でのCCSプロジェクトを進めており、今回の覚書の締結は同プロジェクトを貯留地として想定し検討するもの。レゾナックは大分コンビナートで排出されるCO2の分離・回収と液化・貯蔵、輸送事業者への引き渡しを行い、三井物はマレーシアまでの液化CO2の海上輸送とマレーシア沖での地下貯留を行うことで、それぞれで必要な技術的要件の検証及びコストの概算などの検討を進めるとしている。

■MS&AD <8725>  2,672円  +58 円 (+2.2%)  本日終値

MS&ADインシュアランスグループホールディングス<8725>が反発。1日の取引終了後、24年3月期の連結業績に関し、経常利益が計画に対し100億円上振れして4100億円(前の期比40.3%増)、最終利益が700億円上振れして3500億円(同65.9%増)になったようだと発表。最高益予想を上乗せする形となり、評価されたようだ。三井住友海上火災保険や海外の連結子会社の業績が予想を上回る見込みとなった。

■INPEX <1605>  2,324.5円  +45.5 円 (+2.0%)  本日終値

INPEX<1605>や石油資源開発<1662>、ENEOSホールディングス<5020>といった石油関連株が高い。1日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の5月限が前営業日比0.54ドル高の1バレル=83.71ドルと上昇した。同日に発表された米3月ISM製造業景況感指数は50.3と市場予想(48.4)を上回った。好不況の境目とされる50を上回ったのは22年9月以来のこと。また、3月31日に発表された中国の3月製造業購買担当者景気指数(PMI)も50.8と堅調だった。米国と中国の景気指標を受け、市場には底堅い原油需要が期待できるとの見方が強まった。

■メディキット <7749>  3,015円  +38 円 (+1.3%)  本日終値

メディキット<7749>が5日ぶりに反発。1日の取引終了後、シースイントロデューサー(血管確保用の短いカテーテル)の海外市場における販売に関して、朝日インテック<7747>と基本合意したと発表しており、好材料視された。メディキットは、シースイントロデューサーの海外販売に関して、06年からボストン・サイエンティフィック<BSX>と世界全域(日本国内及びアジアの一部地域を除く)への販売に関して契約を行ってきたが、24年3月31日に契約が終了したことから朝日インテクが新たなパートナーとなった。朝日インテクは欧米諸国などにも広くビジネスを展開していることから、今回の基本合意により、新たな製品開発や海外展開などの検討を積極的に進めるとしている。

■LAホールディングス <2986>  5,080円  +60 円 (+1.2%)  本日終値

LAホールディングス<2986>がしっかり。1日の取引終了後、子会社ラ・アトレが販売用不動産として東京都中央区の土地・建物を取得したと発表しており、好材料視された。取得価額は非開示だが、23年12月期純資産152億1200万円の30%に相当する額以上としている。なお、同件は24年12月期業績予想には織り込んでいないという。

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