株価指数先物【引け後】 4万円を挟んだ膠着のなかでNTロングに振れる

市況
2024年4月2日 18時20分

大阪6月限

日経225先物 39920 +50 (+0.12%)

TOPIX先物 2716.0 -8.5 (-0.31%)

日経225先物(6月限)は前日比50円高の3万9920円で取引を終了。寄り付きは3万9910円と、シカゴ日経平均先物の清算値(3万9985円)に届かなかったが、やや買い先行で始まった。現物の寄り付き直後には3万9820円と下落に転じたものの、売りが一巡するとリバウンド基調が強まり、一時4万0190円まで買われる場面も見られた。ただし、ボリンジャーバンドの+1σ接近では戻り待ち狙いのショートが意識されやすく、前場終盤にかけて寄り付き水準まで上げ幅を縮めた。

ランチタイムでは3万9850円~3万9970円辺りの狭いレンジで推移し、後場の取引開始後ほどなくして朝方に付けた安値を下回ると、一時3万9740円まで売られた。売り一巡後は終盤にかけてショートカバーが入る形で下落幅を縮めており、小幅ながらプラス圏を回復して取引を終えた。

日経225先物は、膠着感の強い展開となったが、+1σに接近する局面での上値の重さは想定内である。一方で、25日移動平均線が支持線として機能しており、下値不安は乏しかったと考えられる。また、新年度入りで機関投資家の資産比率調整に伴うリバランスが上値を抑えているとの見方もあるようだが、相場の基調を崩す形ではないため、押し目狙いのスタンスで対応したい。

日経225先物は4万円を挟んだ推移となり、オプション権利行使価格では3万9750円から4万0250円のレンジとなる。25日線が3万9610円、+1σは4万0320円辺りに位置しており、25日線接近では押し目狙いのロングで対応し、+1σ接近では戻り待ち狙いのショートに向かわせよう。週末に米雇用統計の発表を控えていることから、積極的にポジションを傾けにくい需給状況とみられ、スキャルピングが中心になりそうだ。

また、4万円を挟んだ膠着が続くなかでは、ヘッジを考慮したスプレッド狙いの動きも入りやすい。本日は米国でのマイクロン・テクノロジー<MU>の急伸や、経済産業省がラピダスに2024年度で最大5900億円を支援すると正式に発表したことを受けて、東京エレクトロン <8035> [東証P]、レーザーテック <6920> [東証P]など半導体関連株の一角が日経平均型を支えた。また、日経平均株価の構成銘柄に新規採用となったディスコ <6146> [東証P]の強い値動きも安心感につながった。

この影響により、NT倍率は先物中心限月で14.69倍に上昇した。25日線(14.62倍)水準で始まり、その後は同線を上回っての推移となった。+1σ辺りに上値を抑えられる形ではあるが、+1σを明確に上回ってくるようだと、+2σが位置する14.75倍辺りが意識されよう。機関投資家のリバランス一巡後に巻き戻しが入る可能性はあるが、目先的にはNTロングでのスプレッド狙いが入りやすいだろう。

手口面(立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が3万8835枚、ソシエテジェネラル証券が1万6808枚、サスケハナ・ホンコンが6016枚、SBI証券が5119枚、JPモルガン証券が3445枚、バークレイズ証券が2455枚、日産証券が1791枚、モルガンMUFG証券が1272枚、三菱UFJ証券が1159枚、ゴールドマン証券が1051枚だった。

TOPIX先物は、ABNクリアリン証券が3万2550枚、ソシエテジェネラル証券が1万8619枚、モルガンMUFG証券が5219枚、バークレイズ証券が4808枚、ビーオブエー証券が3711枚、JPモルガン証券が3519枚、ゴールドマン証券が3225枚、サスケハナ・ホンコンが2518枚、野村証券が2088枚、BNPパリバ証券が1764枚だった。

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