東京株式(前引け)=大幅反落、米株安受けリスク回避目的の売りかさむ
3日前引けの日経平均株価は前営業日比410円33銭安の3万9428円58銭と大幅反落。前場のプライム市場の売買高概算は8億5367万株、売買代金概算は2兆3021億円。値上がり銘柄数は718、対して値下がり銘柄数は869、変わらずは65銘柄だった。
きょう前場の東京株式市場はリスク回避の売りが優勢となり、日経平均は安く始まった後も大きく下値を探る展開。一時600円以上の下げで3万9200円台まで水準を切り下げる場面があった。その後は下げ渋ったものの、戻り足も限定的で前引け時点で400円超の下落となっている。前日の米国株市場ではFRBによる早期利下げ期待の後退から米長期金利が上昇し、NYダウが400ドル近い下げとなった。これを受け、東京市場でも投資家心理が悪化し、ハイテクセクターなどを中心に手控えムードが広がった。ただ、個別株は値ごろ感から買われる銘柄も散見され、値下がり銘柄数は全体の53%にとどまっている。
個別ではレーザーテック<6920>、ディスコ<6146>など半導体製造装置関連が高水準の売買代金をこなすなかも軟調。ファーストリテイリング<9983>の下げも目立つ。ソフトバンクグループ<9984>も値を下げた。霞ヶ関キャピタル<3498>が大幅安、さくらインターネット<3778>の下げもきつい。リョーサン菱洋ホールディングス<167A>が急落した。半面、北海道電力<9509>が値上がり率トップに買われたほか、東京電力ホールディングス<9501>も物色人気となるなど電力株の上昇が目立つ。富士石油<5017>が値を飛ばし、INPEX<1605>も買われた。このほかFOOD & LIFE COMPANIES<3563>も活況高。