【↑】日経平均 大引け| 反発、買い戻し優勢も後場後半伸び悩む (4月4日)

市況
2024年4月4日 18時19分

日経平均株価

始値  39928.33

高値  40243.02(09:38)

安値  39773.14(15:00)

大引け 39773.14(前日比 +321.29 、 +0.81% )

売買高  19億8441万株 (東証プライム概算)

売買代金  4兆7963億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は反発、一時800円近い上昇みせる場面も

2.米ハイテク株高受け投資家心理改善、リバウンド局面に

3.円安も追い風要因に上値を伸ばすが、後場後半伸び悩む

4.米雇用統計を前に手仕舞い売り、上げ幅縮小して引ける

5.33業種中29業種が上昇、業種別では電力株の上昇際立つ

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは前日比43ドル安と3日続落した。インテル<INTC>やウォルトディズニー<DIS>など一部銘柄の売りが膨らみ指数を押し下げた。

東京市場では、主力株をはじめ広範囲に買い戻される展開となり、日経平均株価は反発に転じた。ただ、後場後半は手仕舞い売りで上げ幅を縮小した。

4日の東京市場は、主力株などを中心に買い戻される銘柄が多くなり日経平均は上昇、一時800円近い上げ幅をみせる場面があった。前日の米国株市場では経済指標の発表を受けて米10年債利回りが上昇一服となり、これを背景にハイテク株が買われナスダック総合株価指数が高く引けた。東京市場でも不安心理が和らぎ、先物へのショートカバーを足場に日経平均は大きく切り返す展開に。外国為替市場では1ドル=151円台後半の円安水準で推移したことも追い風材料に。しかし、取引終盤になるとあすの米雇用統計発表を前に手仕舞い売りが表面化し、上げ幅を縮小した。業種別では33業種中、29業種が上昇し特に電力株の上昇が際立っている。ただ、個別株でみると値上がり銘柄数は後場に入って減少し、全体の6割強を占めるにとどまった。

個別では、ソシオネクスト<6526>が売買代金首位でストップ高に買われる人気となったほか、ディスコ<6146>も買いが優勢だった。東京電力ホールディングス<9501>が大商いで値を飛ばし、1000円大台に乗せた。トヨタ自動車<7203>が高く、ソフトバンクグループ<9984>も堅調。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも買われた。ユニチカ<3103>がストップ高で値上がり率トップ。ディー・エヌ・エー<2432>も物色人気に。スルガ銀行<8358>の上げ足も目立った。

半面、東京エレクトロン<8035>、レーザーテック<6920>が後場に軟化、ファーストリテイリング<9983>も売りに押された。霞ヶ関キャピタル<3498>が大きく値を下げた。第一工業製薬<4461>が大幅安となり、ユナイテッドアローズ<7606>、円谷フィールズホールディングス<2767>が売られた。KeePer技研<6036>、ダブル・スコープ<6619>なども安い。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はソシオネクス <6526>、ファナック <6954>、SBG <9984>、TDK <6762>、リクルート <6098>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約95円。

日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、東エレク <8035>、レーザーテク <6920>、ダイキン <6367>、アステラス <4503>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約47円。

東証33業種のうち上昇は29業種。上昇率の上位5業種は(1)電気・ガス業、(2)非鉄金属、(3)鉱業、(4)保険業、(5)金属製品。一方、下落はの4業種のみで下落率の上位から(1)空運業、(2)水産・農林業、(3)鉄鋼、(4)陸運業。

■個別材料株

△パレモ・HD <2778> [東証S]

優先株を西松屋チェ <7545> が取得し協業効果の期待膨らむ。

△ユニチカ <3103> [東証P]

次世代エネルギーに貢献できる新たな材料を開発。

△花王 <4452> [東証P]

オアシスによる経営改善求める声明が思惑買いを誘う。

△住友鉱 <5713> [東証P]

NY金は連日で史上最高値更新し業績押し上げ効果に期待膨らむ。

△フジクラ <5803> [東証P]

銅相場上昇し非鉄株に資金流入。

△ソシオネクス <6526> [東証P]

TSMC早期復旧期待・SOX上昇で半導体株の買い戻し。

△岩谷産 <8088> [東証P]

政府主導の脱炭素で水素関連に矛先。

△イズミ <8273> [東証P]

西友の九州事業承継で業績貢献に期待。

△平和堂 <8276> [東証P]

25年2月期最終益34%増・18円増配計画を好感。

△ナルミヤ <9275> [東証S]

今期増収増益と増配予想を好感。

▼ファンデリー <3137> [東証G]

朝方に高値更新も一転して利益確定売り。

▼ワールド <3612> [東証P]

決算発表受け利益確定売りが優勢に。

東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)ユニチカ <3103>、(2)ソシオネクス <6526>、(3)MARUWA <5344>、(4)平和堂 <8276>、(5)ディーエヌエ <2432>、(6)東電HD <9501>、(7)スルガ銀 <8358>、(8)サカイ引越 <9039>、(9)FIG <4392>、(10)岩谷産 <8088>

値下がり率上位10傑は(1)一工薬 <4461>、(2)Uアローズ <7606>、(3)円谷フィHD <2767>、(4)KeePer <6036>、(5)霞ヶ関C <3498>、(6)ACCESS <4813>、(7)WSCOPE <6619>、(8)フロンティM <7038>、(9)CIJ <4826>、(10)カナミックN <3939>

【大引け】

日経平均は前日比321.29円(0.81%)高の3万9773.14円。TOPIXは前日比25.49(0.94%)高の2732.00。出来高は概算で19億8441万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1010、値下がり銘柄数は575となった。東証グロース250指数は696.22ポイント(4.03ポイント安)。

[2024年4月4日]

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