アダストリアが全般安のなか堅調、25年2月期営業増益と増配見通しを好感
アダストリア<2685>が全般安のなか堅調な動き。4日の取引終了後に発表した25年2月期連結業績予想で、売上高2900億円(前期比5.2%増)、営業利益190億円(同5.5%増)と営業増益を見込み、年間配当予想を前期比5円増の90円と予定していることが好感されている。
ファッション需要の堅調な推移が見込まれるなか、WEBストアを含む新規出店を継続することが牽引する見通し。また、イトーヨーカ堂へのブランドプロデュース事業などBtoB事業の拡大や、商品単価の見直し継続、ASEAN生産の拡大なども寄与する見通しだ。なお、純利益は前期に計上した繰延税金資産の取り崩しの反動で127億円(同6.0%減)を見込む。
同時に発表した24年2月期決算は、売上高2755億9600万円(前の期比13.6%増)、営業利益180億1500万円(同56.4%増)、純利益135億1300万円(同79.2%増)だった。主力ブランドの「グローバルワーク」や「ニコアンド」、成長ブランドの「ラコレ」が全体を牽引したほか、高付加価値化による価格見直しも寄与した。