ソシオネクスが大幅高で新値圏を快走、最先端半導体分野での活躍余地に再脚光
ソシオネクスト<6526>が大幅高、7%高で4900円台半ばまで上値を伸ばし、新値圏を快走している。前週末に日経平均が波乱安に見舞われた際にも、同社株は朝方こそ大きく下値を探る展開を強いられたが、後場は一貫して戻り足となり、大引けは69円安と小幅な下げにとどめる底堅さをみせていた。きょうは、改めて上値指向の強さをみせつけている。顧客のニーズに対応して設計したカスタムSoCをファブレス形態で供給しており、半導体設計分野で国内では群を抜いた存在。最先端半導体である2ナノ品の量産を計画する日の丸半導体会社ラピダスは、半導体の性能向上において新技術であるチップレット(個別チップを組み合わせて一つの半導体チップを完成させる手法)に照準を合わせている。ソシオネクスはこのチップレットの普及で重要なカギを握るキーカンパニー。足もとの業績も好調で、24年3月期営業利益は前の期比45%増の315億円を見込むが一段の増額も視野に入る。