NY株式:NYダウは11ドル安、重要インフレ指標控えた調整
米国株式市場はまちまち。ダウ平均は11.24ドル安の38,892.80ドル、ナスダックは5.44 ポイント高の16,253.96で取引を終了した。
3月雇用統計の強い結果を受けた底堅い成長期待に引き続き買われ、寄り付き後、上昇。しかし、金利の上昇が重しとなり上値を抑制し相場は下落に転じた。ただ、今週発表が予定されている消費者物価指数(CPI)などの重要インフレ指標の発表を控え、終日調整色が強くもみ合いが続き、まちまちで終了。セクター別では、自動車・自動車部品が上昇した一方、電気通信サービスが下落した。
電気自動車メーカーのテスラ(TSLA)は8月に自動運転タクシーを公開すると明らかにし、期待感から買われた。オンライン小売のアマゾン(AMZN)は生成人工知能(AI)投資やコスト削減計画の一環のクラウド部門の従業員削減が好感されたほか、アナリストの投資判断引き上げで上昇。半導体メーカーの台湾積体電路製造(TSMC)は政府が66億ドル規模の補助金と最大50億ドル相当の融資を提供する計画だとの報道を好感し、上昇した。スーパーマーケット運営のクローガー(KR)は、国内消費鈍化を警戒し、アナリストが投資判断を引き下げ、下落。航空機メーカーのボーイング(BA)は格安航空会社のサウスウエスト(LUV)運航のボーイング737型機のエンジンカバーが外れた事故を嫌気し、軟調推移。
シカゴ連銀のグールズビー総裁は24年の経済が堅調であるとの見解を示した。
(Horiko Capital Management LLC)
《ST》