株価指数先物【寄り前】 25日線近辺での狭いレンジでの推移

市況
2024年4月9日 8時09分

大阪6月限ナイトセッション

日経225先物 39480 +90 (+0.22%)

TOPIX先物 2737.5 +5.5 (+0.20%)

シカゴ日経平均先物 39450 +60

(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

8日の米国市場は、NYダウ S&P500が下落した一方で、ナスダックは上昇。前週末の米雇用統計発表後の流れが継続し、NYダウは一時3万9000ドルを回復する場面も見られた。また、中東情勢を巡る地政学リスクが和らいだとして、NY原油先物が下落したことも買い戻しを誘う形となった。ただし、JPモルガン・チェースのダイモンCEOが、米利下げ開始時期の予想を従来の6月から7月に修正するなど、利下げ先送りの観測が重荷となり、NYダウ、S&P500指数は小幅ながら下落に転じた。S&P500業種別指数は自動車・同部品、銀行、不動産が上昇した半面、電気通信サービス、運輸、エネルギーが下落。

シカゴ日経平均先物(6月限)清算値は、大阪比60円高の3万9450円だった。日経225先物(6月限)のナイトセッションは日中比10円高の3万9400円で始まり、開始直後に付けた3万9350円を安値に緩やかなリバウンドをみせ、3万9440円~3万9550円辺りで保ち合いを継続。米国市場の取引開始後には一時3万9620円まで買われた。ただし、米国の主要な株価指数が小動きで推移するなか、中盤以降は3万9430円~3万9530円辺りの狭いレンジで推移し、3万9480円でナイトセッションの取引を終えた。

シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、小動きで始まることになりそうだ。8日の日経225先物は前場中盤にかけて3万9650円まで買われ、25日移動平均線を捉える場面もあったが、結局は同線に上値を抑えられる形で上げ幅を縮めていた。ナイトセッションでも下値の堅さは意識されていたものの、25日線が抵抗線として機能しており、強弱感が対立しやすいだろう。

また、米国では米金融当局が予想する年内3回の利下げに対する期待が後退してきており、2回の利下げに傾いているようである。こうしたなか、10日に発表される3月の米消費者物価指数(CPI)の発表を控え、積極的にポジションを傾けてくる流れにはならないだろう。

日経225先物はボリンジャーバンドの-1σ(3万8900円)と25日線が位置する3万9600円によるレンジでの推移になりそうだ。ナスダック指数は小幅ながら続伸したが、テスラ<TSLA>の大幅高が下支えした格好で、エヌビディア<NVDA>やマイクロン・テクノロジー<MU>などは小幅に下落している。指数インパクトの大きい値がさハイテク株が、相場を牽引する動きも限られそうである。

狭いレンジでの動きであるが、25日線近辺での推移から、オプション権利行使価格の3万9500円を中心とした上下の権利行使価格3万9375円から3万9625円のレンジを想定する。短期的なトレードが中心と考えられ、25日線に接近する局面では戻り待ち狙いのショートに向かわせそうだ。

8日のVIX指数は15.19(前日は16.03)に低下した。直近で+3σを捉えてきたこともあり、リバランスの動きと考えられる。リスク選好に傾きやすいところだが、+1σ近辺まで下げてきたことで再び切り返す可能性もあるため、楽観視はできないだろう。

なお、昨日のNT倍率は先物中心限月で14.41倍(前日は14.40倍)だった。朝方は14.47倍に上昇して始まったが、NTショートを巻き戻す動きは限られ、結局は支持線として意識される75日線水準での推移だった。NY原油先物の下落を受けて、エネルギー株には利食いが入る可能性が考えられるため、ややNTロングに振れやすいと考えられる。

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.