中本パックスが続伸、25年2月期最終益は3期ぶり過去最高で2円増配を計画
中本パックス<7811>が続伸している。8日の取引終了後、24年2月期の連結決算発表にあわせ、25年2月期の業績予想を開示した。今期の売上高は前期比8.2%増の480億円、最終利益は同49.6%増の15億8200万円を見込む。最終利益は3期ぶりに過去最高を更新する計画。年間配当予想は同2円増配の64円としており、これらを評価した買いが株価を支援したようだ。
資源価格の高騰などを背景に売上原価の上昇が見込まれるなか、食品関連では100%子会社化したMICS化学などが収益増に寄与する。ラベルレスサーマルトップシールなど環境対応包装材の受注数量も増加を予想する。IT・工業材関連では第3四半期(9~11月)以降に徐々に回復すると想定する。
24年2月期の売上高は前の期比2.9%増の443億6200万円、最終利益が同17.7%減の10億5700万円だった。MICS化学の株式取得に伴う持ち分法による投資利益を計上した一方、連結子会社であるエヌ・ピー・ジー・ジャパンの株式譲渡に伴う特別損失もあって、最終利益は計画を1億9500万円下回って着地した。