話題株ピックアップ【昼刊】:野村マイクロ、ネクセラ、信越化

注目
2024年4月9日 11時37分

■リソー教育 <4714>  303円  +80 円 (+35.9%) ストップ高買い気配   11:30現在  東証プライム 上昇率トップ

リソー教育<4714>はカイ気配。8日の取引終了後、ヒューリック<3003>がリソー教育に対して株式公開買い付け(TOB)を開始するとともに、リソー教育による第三者割当増資の引き受けを行い、同社を連結子会社化すると発表した。買い付け価格は1株320円。リソー教育に対しては、このTOB価格が意識されたほか、ヒューリックの子会社化による好影響への期待も膨らみ、買いが集まっている。買い付けを予定する株式数の上限は3944万7200株で、下限は設定しない。買い付け期間は4月9日から5月22日まで。TOB成立を条件に、リソー教育は新たに1559万6330株を218円で発行し、ヒューリックに割り当てる。増資後のヒューリックの保有割合は51%となる見込みで、リソー教育の上場は維持される予定。ヒューリックは教育関連事業の強化につなげる。

■野村マイクロ <6254>  5,480円  +495 円 (+9.9%)  11:30現在  東証プライム 上昇率4位

野村マイクロ・サイエンス<6254>は切り返し急。2月下旬以降の上昇相場で強力な下値支持ラインとなっていた25日移動平均線を足場に7%超の大幅高。半導体向けを主力とする超純水装置の大手で、生成AI市場拡大に伴う半導体需要を背景に、業績拡大歩調を強めている。24年3月期営業利益は前期比47%増の96億5000万円と前期に続き5割近い伸びを見込んでいるが、進捗率から一段の上振れも視野に入っている。また、高水準の受注残を背景に25年3月期も2ケタの利益成長をキープする公算が大きく、業績成長力の高さに着目した実需買いを呼び込んでいる。

■ネクセラファーマ <4565>  1,614円  +65 円 (+4.2%)  11:30現在

ネクセラファーマ<4565>が続伸している。同社は8日、希少疾患の治療薬やスペシャリティ医薬品へのアクセスを世界中に提供することを目的とした医薬品販売業者のグローバルアライアンスであるワールド・オーファン・ドラッグ・アライアンス(WODA)に参画したことを明らかにしており、今後の展開が期待されているようだ。WODAには現在12の企業が参加しており、156カ国で約2億人いると推測される希少疾患の患者向けに、治療へのアクセスを提供している。同社は日本及び韓国におけるWODAのパートナーになるという。

■信越化学工業 <4063>  6,402円  +210 円 (+3.4%)  11:30現在

信越化学工業<4063>が続伸している。きょう付の日本経済新聞朝刊で、「群馬県に半導体素材の新工場をつくることが8日、わかった」と報じられており、好材料視されているようだ。記事によると、新工場は26年に完成予定で、同社の国内での製造拠点新設は56年ぶりとなるという。フォトレジストや原版材料などの半導体ウエハーに回路を描く露光工程で使う材料を生産するとあることから、日本国内での半導体サプライチェーン構築に貢献するとの見方から買われているようだ。

■フェローテク <6890>  2,961円  +94 円 (+3.3%)  11:30現在

フェローテックホールディングス<6890>が続伸。ここ2900円近辺でのもみ合いを続けているが、きょうは一時4%高の2982円まで上値を伸ばし、3月22日以来となる3000円大台復帰を指呼の間に捉えた。半導体製造装置向け部品を手掛け、特に真空シールでは世界シェア約6割というグローバルニッチトップとして存在感を示す。生成AI市場の拡大を背景に世界的に増勢一途となっている半導体設備投資需要は同社にとっても強力な追い風となっている。24年3月期は営業利益段階で前の期比29%減益見通しだが、これは株価には織り込み済みで来期以降の業績回復を先取りする買いが入り始めた。会社側でも25年以降の半導体需要の盛り上がりに備え強気の投資計画を推進、国内外で生産拠点の拡大に本腰を入れている。株価指標面でもPER9倍台、PBRも0.6倍台に過ぎず、水準訂正余地の大きさが意識されている。

■セルソース <4880>  1,518円  +31 円 (+2.1%)  11:30現在

セルソース<4880>が5日続伸している。8日の取引終了後、卵子凍結保管受託サービス「卵子凍結あんしんバンク」がクリーク・アンド・リバー社<4763>グループの福利厚生制度として採用されたと発表しており、好材料視されている。社員の柔軟なキャリアプランとライフプランの形成を支援するのが目的で、C&Rグループ健康保険組合の被保険者及びその二親等までの親族に対し、セルソース提携医療機関を通じて「卵子凍結あんしんバンク」を特別価格で提供するという。

■eBASE <3835>  719円  +11 円 (+1.6%)  11:30現在

eBASE<3835>が続伸している。8日の取引終了後、集計中の24年3月期の連結業績について、売上高が従来予想の49億円から51億4000万円(前の期比9.0%増)へ、営業利益が14億8000万円から16億3000万円(同19.4%増)へ、純利益が10億1000万円から11億2500万円(同26.4%増)へ上振れて着地したようだと発表しており、好材料視されている。eBASE事業で、各業界向けビジネスのソフトウェア販売が計画よりも順調に推移しており、主に日雑業界の複数の大型案件の前倒し検収による売り上げの計上や新たな受注が順調に進んだことが寄与した。また、IT開発アウトソーシングビジネス分野のeBASE-PLUS事業でも、売上高・利益がともに計画を上回った。

■ユーグレナ <2931>  553円  +7 円 (+1.3%)  11:30現在

ユーグレナ<2931>が続伸している。8日の取引終了後、マレーシアにおけるバイオ燃料商業プラントの建設・運営プロジェクトへの参画に向けて海外特別目的会社(SPC)を設立すると発表しており、好材料視されている。同社は22年12月、グローバル大手エネルギー企業であるマレーシアのペトロナス社と同じくグローバル大手エネルギー企業であるイタリアのエニ<E>と共同で、マレーシアにおいて商業規模のバイオ燃料製造プラントを建設及び運転するプロジェクトを検討していると発表。プラントの建設・運営に関しては、合弁企業を通じて進める予定で、プロジェクト実施に係る最終的な意思決定を24年半ばに行うとしている。今回新設するSPCは、同プロジェクトに拠出する資金の分別管理や資金拠出がドル建てとなる見込みであることに伴う為替変動の影響、プロジェクトから期待されるキャッシュフローを活用した負債性資金調達の可能性などを総合的に勘案し、プロジェクトに係る資金の管理・拠出・調達のための特別目的会社として設立するとしている。なお、24年12月期業績への影響は軽微としている。

■楽天グループ <4755>  896.7円  +10.4 円 (+1.2%)  11:30現在

楽天グループ<4755>が5日続伸し、年初来高値を更新した。楽天モバイルは8日、携帯キャリアサービスの契約数が650万回線を突破したと発表しており、これが新たな買い手掛かりとなっているようだ。650万回線は「Rakuten最強プラン」「楽天モバイル法人プラン」「Rakuten Turbo」をあわせた契約数で、MNO単体での回線数。BCP及びMVNOを含むと700万回線を超えているという。

■トレファク <3093>  1,467円  +15 円 (+1.0%)  11:30現在

トレジャー・ファクトリー<3093>が続伸している。8日の取引終了後に発表した3月度の月次単体売上高で、既存店売上高が前年同月比8.9%増となり、31カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。月を通して平年より気温が低く推移したものの、春物衣料・高単価衣料が堅調だったことに加えて、新生活需要を取り込み生活家電の販売も好調だった。また、生活雑貨やホビー用品の販売も引き続き伸長した。なお、全店売上高は同20.9%増だった。

■ローム <6963>  2,280円  -151.5 円 (-6.2%)  11:30現在  東証プライム 下落率トップ

ローム<6963>が反落。8日取引終了後、2029年満期と2031年満期のユーロ円建て取得条項付き転換社債型新株予約権付社債(CB)を発行すると発表。将来的な株主価値の希薄化を懸念した売りが優勢となっている。調達資金は2000億円(手取り概算額)。東芝の非公開化に関する借入金の返済の一部に充てる。

■ウエルシア <3141>  2,400円  -82 円 (-3.3%)  11:30現在  東証プライム 下落率4位

ウエルシアホールディングス<3141>が軟調推移。8日の取引終了後、24年2月期の連結決算発表にあわせ、25年2月期の業績予想を開示した。今期の売上高は前期比5.7%増の1兆2870億円、最終利益は同2.1%増の270億円を見込む。増益計画を示したものの、サプライズ感は乏しいと受け止められ、ツルハホールディングス<3391>との経営統合協議に関する新たな情報を期待していた投資家にとっては、買い持ち高を圧縮する目的の売りを促す要因となったようだ。ウエルシアは今期の既存店売上高の伸長率を3.9%に設定。出店は102店舗、閉店は43店舗(海外1店舗含む)を計画する。年間配当予想は前期比2円増配の36円とした。24年2月期の売上高は前の期比6.4%増の1兆2173億3900万円、最終利益は同2.1%減の264億5100万円だった。

■コーナン商事 <7516>  4,300円  -95 円 (-2.2%)  11:30現在

コーナン商事<7516>が反落している。8日の取引終了後、集計中の24年2月期連結業績について、売上高が従来予想の4704億5000万円から4726億5000万円(前の期比7.7%増)へ、営業利益が229億円から240億円(同9.0%増)へ、純利益が135億5000万円から140億円(同5.8%増)へ上振れて着地したようだと発表。これを受けて朝方は高く始まったものの、前日まで3日続伸していたこともあって買い一巡後は利益確定売りに押されている。ホームセンター業態やPRO業態の既存店売上高が計画を上回り順調に伸びたことに加えて、節電への取り組みを推進したことによる水道光熱費の減少など販管費が計画を下回ったことが寄与する。

■花王 <4452>  6,117円  -39 円 (-0.6%)  11:30現在

花王<4452>は売り買い交錯。前日まで6連騰と上げ足を強めていたが、きょうは目先筋の利益確定売りをこなし、なお底堅さを示している。8日に香港投資ファンドのオアシス・マネジメントが株式を保有する花王に対し、低採算のブランドの削減など2025年の株主総会などで株主提案する可能性を示した。モノ言う株主の動きが表面化していることで、同社の経営改革に伴う収益体質向上への思惑が株価を刺激している。同社の株価はここ戻り足が鮮明で、前週4日には今回に先立ってのオアシスの声明発表を受けて300円近い大幅高をみせた経緯がある。また、前週末は日経平均が800円近い下落を示すなか、225採用銘柄にもかかわらず上昇基調を維持するなど株価の強さを際立たせていた。

■飯田GHD <3291>  1,948.5円  -3.5 円 (-0.2%)  11:30現在

飯田グループホールディングス<3291>が冴えない。8日の取引終了後、24年3月期の連結業績に関し、売上収益が1兆4100億円(前の期比2.1%減)、営業利益が560億円(同45.3%減)、最終利益が310億円(同59.0%減)で着地したようだと発表した。売上収益は計画に対し1300億円、最終利益は390億円下振れする。営業利益は計画を530億円下回り、増益計画から一転、減益で着地する格好となった。今後の業況に対する慎重な見方を広げたようだ。分譲戸建住宅の需要が地方を中心に冷え込み、市中在庫が過剰な状況となった。このため販売価格を調整し、完成在庫を中心に早期販売を行った結果、売上総利益率が期初の想定を下回ることとなった。

■デュアルタップ <3469>  493円  +80 円 (+19.4%) ストップ高買い気配   11:30現在

デュアルタップ<3469>が朝方から買いを集め、ストップ高の493円水準でカイ気配となっている。8日の取引終了後、24年6月末時点の株主から株主優待制度を新設すると発表したことが好感されている。毎年6月30日時点で1単元(100株)以上を保有する株主を対象にクオカード4000円分を贈呈する。また今後1年以上継続して1単元(100株)以上を保有する株主には、追加株主優待としてクオカード1000円分を贈呈するという。

●ストップ高銘柄

フォーサイド <2330>  382円  +80 円 (+26.5%) ストップ高   11:30現在

データセクション <3905>  1,140円  +150 円 (+15.2%) ストップ高   11:30現在

キューブ <7112>  799円  +100 円 (+14.3%) ストップ高   11:30現在

など、5銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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