<マ-ケット日報> 2024年4月9日
9日の市場は日経平均が大幅続伸。終値は前日比426円高の3万9773円でこの日の高値引けとなった。米国市場で半導体関連株が買われた流れから日経平均は開始早々に300円を超える上昇。半導体株が買われた材料は、米商務省が台湾TSMCのアリゾナ新工場に最大約1兆円の補助金を支給すると発表したこと。主役に明るい材料が出たことで目先の底打ち感が強まった。25日移動平均線(3万9753円)をわずかながら終盤に上回って取引を終えている。
昨日の米国市場は根強い利下げ見送り観測からダウ平均は小幅に反落した。前週末に発表した3月の雇用統計の強さが改めて意識されインフレを警戒する動きに。原油先物が上昇傾向を緩めないことも懸念材料となっている。現状では6月のFRBの会合(FOMC)での利下げ確率は5割だが、時期が後ズレする可能性は足元の経済指標の強さから日々高まっている様子。一方、個別でテスラやアルファベットが買われたことでナスダック指数は小幅ながらも続伸した。
さて、東京市場は円安や米半導体株高などに支えられて日経平均は続伸へ。昨年の外国人買いの火付け役となった米著名投資家バフェット氏が、円建て社債の発行を準備しているとの報道が入ったことも継続的な外国人買いを期待する動きにつながった。需給面の不安が徐々に後退してきたことで先週末の安値(3万8774円)が当面の底値に。今後は戻り売りをこなしながら水準を切り上げて行きそうだ。(ストック・データバンク 編集部)