ダウ平均は続落 一時300ドル超の下落 明日の米CPIを警戒=米国株前半

市況
2024年4月10日 0時51分

NY株式9日(NY時間11:40)(日本時間00:40)

ダウ平均   38683.60(-209.20 -0.54%)

ナスダック   16193.09(-60.87 -0.37%)

CME日経平均先物 39440(大証終比:-350 -0.89%)

きょうのNY株式市場でダウ平均は続落。下げ幅は一時300ドルを超える場面も見られた。市場は次の材料を探しており、明日の米消費者物価指数(CPI)の発表を待っている。FRBの政策がインフレにどのような影響を及ぼしているのかを確認したがっている。

「CPIが上振れサプライズとなり、インフレ期待の再引き上げが続けば、株価にとっては危険な状況になると思う」との声も聞かれる。先週末の強い米雇用統計に米株式市場はポジティブな反応を見せていた。「インフレよりも底堅い景気を歓迎したようだが、米国債利回りは更に上昇しており、それが続くようなら、市場全体にとって懸念材料となる可能性がある」と警告している。米10年債が4.8%に近づくようなことがあれば、心配しなければならないという。

大麻のティルレイ<TLRY>が大幅安。取引開始前に決算を発表し、通期のEBITDA見通しを下方修正したほか、第3四半期の売上高も予想に届かなかった。

セキュリティのブラックベリー<BB>が上昇。ロボット工学の分野でAMD<AMD>とのコラボレーションを発表した。今回の協業は、ロボット産業に焦点を当て、リアルタイムのパフォーマンス、精度、信頼性、拡張性を提供するものだと述べている。

電気自動車(EV)向けの充電ステーションを手掛けるチャージポイント<CHPT>が下落。アナリストが電気自動車(EV)市場の冷え込みを理由に投資判断を「売り」に引き下げ、目標株価も1.50ドルに設定した。米国におけるEVの普及台数の伸び悩みと、EV充電における競争の激化を指摘している。

スマートフォンなどの消費者デバイス向け高性能動画配信ソフトウェアを手掛けるハーモニック<HLIT>が大幅安。前日引け後に1-3月期(第1四半期)のガイダンスを公表し、同社はビデオ事業の見直しを終了し、現在の市場環境は取引を支援するものではないと述べている。また、ハーシュマンCEOが6月11日に退任するとも発表。

チャージポイント<CHPT> 1.74(-0.11 -5.95%)

ブラックベリー<BB> 3.14(+0.26 +9.11%)

ティルレイ<TLRY> 2.09(-0.51 -19.50%)

ハーモニック<HLIT> 11.22(-1.93 -14.65%)

アップル<AAPL> 168.82(+0.37 +0.22%)

マイクロソフト<MSFT> 423.00(-1.59 -0.37%)

アマゾン<AMZN> 185.14(-0.05 -0.03%)

アルファベットC<GOOG> 157.09(+0.95 +0.61%)

テスラ<TSLA> 174.96(+1.98 +1.14%)

メタ<META> 512.18(-7.07 -1.36%)

AMD<AMD> 168.25(-1.66 -0.97%)

エヌビディア<NVDA> 839.85(-31.48 -3.61%)

イーライリリー<LLY> 757.22(-20.07 -2.58%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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