東京株式(前引け)=反落、大型株に売り優勢も値上がり銘柄数多い
10日前引けの日経平均株価は前営業日比106円89銭安の3万9666円24銭と反落。前場のプライム市場の売買高概算は7億2483万株、売買代金概算は1兆9115億円。値上がり銘柄数は988、対して値下がり銘柄数は590、変わらずは74銘柄だった。
きょう前場の東京株式市場は目先筋の利益確定の動きが優勢となり、日経平均は3万9000円台後半で売り物をこなす展開となった。前日の米国株市場は主要株価指数が高安まちまちの展開で方向感を欠いた。日本時間今晩に発表される3月の米CPI発表を控え、この内容を見極めたいとの思惑から売り買いともに手控えられており、東京市場も米株市場を引き継ぐ形で主力大型株は見送りムードとなる銘柄が多くなった。中東の地政学リスクに対する警戒感も重荷となった。ただ、下値では押し目買いの動きも観測され、日経平均は前引けにかけて下げ渋っている。なお、値上がり銘柄数は1000近くに達し、値下がり銘柄数を大幅に上回っている。
個別ではレーザーテック<6920>、ソシオネクスト<6526>、東京エレクトロン<8035>などが高く、東京電力ホールディングス<9501>も商いを膨らませ大きく上値を伸ばした。北海道電力<9509>の上げ足も目立つ。三井E&S<7003>が物色人気となったほか、さくらインターネット<3778>が活況高に買われた。カーブスホールディングス<7085>なども上昇した。半面、ディスコ<6146>が利益確定売りに押され、ファーストリテイリング<9983>も軟調。三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクが冴えず、三菱商事<8058>も値を下げた。リソー教育<4714>が急落、イオンフィナンシャルサービス<8570>も大幅安となった。