【市場反応】米3月CPIは予想上回る、利下げ観測後退でドル大幅続伸
米3月消費者物価指数(CPI)は前月比+0.4%と、伸び鈍化予想に反し2月と同水準にとどまった。前年比では+3.5%と、2月+3.2%から伸びが予想以上に拡大し、昨年9月来で最大となった。連邦準備制度理事会(FRB)がインフレ指標として注視している燃料や食品を除いたコア指数は前月比+0.4%と、やはり伸び鈍化予想に反し3カ月連続で同水準。前年比でも+3.8%と、伸び鈍化予想に反し2月と同水準にとどまった。
予想を上回った結果を受け、利下げ先送り観測がさらに強まり、米国債相場は大幅反落。10年債利回りは4.485%まで上昇し昨年11月来の高水準となった。ドル買いも加速し、ドル・円は151円80銭から152円51銭まで上昇し、1990年7月来の円安・ドル高水準となった。ユーロ・ドルは1.0864ドルから1.0779ドルまで下落し、3日来の安値を更新。ポンド・ドルは1.2708ドルから1.2595ドルまで下落した。
【経済指標】
・米・3月消費者物価指数:前年比+3.5%(予想:+3.4%、2月:+3.2%)
・米・3月消費者物価コア指数:前年比+3.8%(予想:+3.7%、2月:+3.8%)
・米・3月消費者物価指数:前月比+0.4%(予想:+0.3%、2月:+0.4%)
・米・3月消費者物価コア指数:前月比+0.4%(予想:+0.3%、2月:+0.4%)
《KY》