ダウ平均は大幅安 米CPIで利下げ期待が更に後退=米国株概況

市況
2024年4月11日 5時30分

NY株式10日(NY時間16:20)(日本時間05:20)

ダウ平均   38461.51(-422.16 -1.09%)

S&P500    5160.64(-49.27 -0.95%)

ナスダック   16170.36(-136.28 -0.84%)

CME日経平均先物 39200(大証終比:-350 -0.89%)

きょうのNY株式市場でダウ平均は大幅安。一時500ドル超下落する場面も見られた。この日発表の3月の米消費者物価指数(CPI)が予想を上回ったことで、FRBの利下げ期待が更に後退している。FRBが注目しているとされる食品・エネルギー、住居費を除いたサービスインフレ、いわゆるスーパーコアも前月比0.6%、前年比4.8%上昇と、2023年4月以来で最も加速していた。

FRBは当面高金利を維持するとの見方を正当化する内容で、短期金融市場でも6月利下げの可能性を20%以下まで低下させているほか、年内は2回の利下げに留まるとの見方を強めている。明日は3月の米生産者物価指数(PPI)の発表が予定されているが、利下げ期待がさらに後退するリスクにも備えていたようだ。

ただ、金曜日の大手銀を皮切りに1-3月期の決算発表が始まる。今回の決算に関しては景気が想定以上に堅調に推移していることもあり、好調な数字が期待されているようだ。想定通りの好調な決算だったとしても、米株式市場は素直に反応するか注目される。

なお、午後に3月分のFOMC議事録が発表され、年内の利下げが適切とほぼ全員が判断していたほか、保有資産の縮小ペースを緩めるのが好ましいとの意見が示されていた。ただ、米株式市場の反応は限定的だった。むしろ、その前に近日中にもイランがイスラエルに大規模なミサイル攻撃を行うと米当局者が判断しているとの観測報道が伝わり、原油相場の上昇と伴に米株式市場も売りが強まる場面が見られていた。明日以降も要警戒のニュースではある。

デルタ航空<DAL>が取引開始前に1-3月期決算を発表し、好調な内容だった。主に国際線での法人の出張の増加や、夏に向けてのレジャー需要の堅調さが寄与した。ただ、株価は全体相場に押されて下げに転じていた。

ボーイング<BA>が7日続落。アナリストが同社の目標株価をウォール街で最低の180ドルに引き下げた。従来は235ドル。

3Dプリント技術のベロ3D<VLD>が急落。増資計画を発表した。

特殊メモリのスマートグローバル<SGH>が決算を受け大幅安。粗利益率を嫌気しており、前四半期比で低下したほか、予想にも届かなかった。

アパレルのデッカーズ・アウトドア<DECK>が下落。アナリストが投資判断を「中立」に引き下げ、目標株価も従来の983ドルから864ドルに引き下げた。

ボーイング<BA> 174.63(-3.49 -1.96%)

ベロ3D<VLD> 0.28(-0.18 -38.89%)

デルタ航空<DAL> 46.24(-1.08 -2.28%)

スマート・グローバル<SGH> 19.68(-6.24 -24.07%)

デッカーズ<DECK> 810.13(-57.68 -6.65%)

アップル<AAPL> 167.78(-1.89 -1.11%)

マイクロソフト<MSFT> 423.26(-3.02 -0.71%)

アマゾン<AMZN> 185.95(+0.28 +0.15%)

アルファベットC<GOOG> 157.66(-0.48 -0.30%)

テスラ<TSLA> 171.76(-5.12 -2.89%)

メタ<META> 519.83(+2.93 +0.57%)

AMD<AMD> 167.14(-3.64 -2.13%)

エヌビディア<NVDA> 870.39(+16.85 +1.97%)

イーライリリー<LLY> 761.98(+4.74 +0.63%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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