KDDIが続落、24年3月期営業利益は計画下振れで着地
KDDI<9433>が続落している。10日の取引終了後、集計中の24年3月期連結業績について、営業利益が従来予想の1兆800億円から9500億円(前の期比11.8%減)へ、最終利益が6800億円から6350億円(同6.5%減)へ下振れて着地したようだと発表しており、増益予想から一転減益としたことが嫌気されている。
売上高は5兆8000億円(同2.3%増)の従来見通しに沿った着地となったものの、ミャンマー子会社が保有するミャンマー国営郵便・電気通信事業体(MPT)に対するリース債権について、22年4月に開始されたミャンマー政府によるドルの兌換規制の状況が改善されていないことや、24年3月期時点でミャンマー通信事業の営業赤字が継続して、回収が遅延しているため、リース債権に対する引き当て1050億円を計上することが要因。また、低稼働通信設備の減損・撤去引き当てなど250億円を計上するともしている。