ダウ先物はプラスに転じる 米PPIが予想下回る=米国株
米株価指数先物(6月限)(NY時間09:00)(日本時間22:00)
ダウ先物 38760(+3.00 +0.01%)
S&P500 5212.25(+4.50 +0.09%)
ナスダック100先物 18245.25(+48.50 +0.27%)
米株価指数先物市場でダウ先物、S&P500、ナスダック100ともプラスに転じている。先ほど発表の米生産者物価指数(PPI)が予想を下回ったことで米株式市場は買い戻しが出ている。米PPI発表前までは前日の流れを引き継いで下落していた。
米PPIは総合指数で前月比0.2%の上昇、前年比で2.1%の上昇となった。ただ、コア指数の前年比は2.4%の上昇と、こちらは予想を上回っている。
前日は米消費者物価指数(CPI)が予想を上回り、市場の利下げ期待が更に後退し、6月の利下げ期待がほぼ無くなったほか、年内の利下げも2回以下との見方を強めている。そのような中で、本日の米PPIは前日のCPIを受けた期待をやや緩和させたようだ。
明日の大手銀の決算を皮切りに1-3月期の米企業決算が本格化して来る。市場は今回の決算について強気の見方をしている模様。ストラテジストの間では、世界経済の成長回復に伴い、今年も米企業業績は好調に推移すると楽観視しているようだ。前四半期の主な利益のエンジンであった割高なIT・ハイテク株も、再び堅調な業績に支えられると予想している模様。第1四半期のアナリスト予想は下方修正よりも上方修正が上回っているとの声も出ていた。
今回の決算が利下げ期待の後退を払しょくできるか注目される。
バイオ医薬品のラリーバイオ<RLYB>が時間外で急騰。ジョンソン&ジョンソン<JNJ>と提携し、胎児と新生児を侵す希少疾患の治療法の開発するほか、ジョンソン&ジョンソンのベンチャーキャピタル部門から660万ドルの出資を受けたことを発表した。
アパレルやアクセサリのレンタルを手掛けるレント・ザ・ランウェイ<RENT>が決算を受け時間外で急伸。売上高が予想を上回ったほか、EBITDAが予想の2倍以上となった。
バイオ医薬品のアルパイン・イミューン・サイエンシズ<ALPN>が時間外で急伸。バーテックス・ファーマ<VRTX>が同社を1株65ドルで買収することで合意した。
*米生産者物価指数(PPI)(3月)21:30
結果 0.2%
予想 0.4% 前回 0.6%(前月比)
結果 2.1%
予想 2.2% 前回 1.6%(前年比)
結果 0.2%
予想 0.2% 前回 0.3%(食品・エネルギー除くコア・前月比)
結果 2.4%
予想 2.2% 前回 2.0%(食品・エネルギー除くコア・前年比)
(NY時間09:10)(日本時間22:10)時間外
アップル<AAPL> 168.82(+1.04 +0.62%)
マイクロソフト<MSFT> 427.01(+3.75 +0.89%)
アマゾン<AMZN> 187.20(+1.25 +0.67%)
アルファベット<GOOG> 158.55(+0.89 +0.56%)
テスラ<TSLA> 172.35(+0.59 +0.34%)
メタ<META> 523.83(+4.00 +0.77%)
エヌビディア<NVDA> 876.97(+6.58 +0.76%)
AMD<AMD> 168.15(+1.01 +0.60%)
イーライリリー<LLY> 765.00(+3.02 +0.40%)
レント・ザ・ランウェイ<RENT> 9.90(+2.50 +33.78%)
アルパイン・イミューン<ALPN> 64.22(+17.18 +36.52%)
ラリーバイオ<RLYB> 3.31(+1.68 +103.07%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース