ギックス---トヨタモビリティパーツと「AI整備見積りシステム」を共同開発、トヨタモビリティ新大阪に提供開始
ギックス<9219>は8日、トヨタ自動車<7203>の子会社のトヨタモビリティパーツと「AI整備見積りシステム」を共同開発し、3月1日よりトヨタモビリティ新大阪に提供を開始したことを発表。
トヨタモビリティパーツは、全国33支社を拠点に、修理部品や用品を企画・販売している。ギックスは、あらゆる判断をデータに基づいて行えるように支援することで、クライアント企業の経営課題解決を実現している。
両社は、安全性を最優先としながら作業効率を上げるシステムを開発するため、点検における車種、年式、走行距離などの車両情報や整備履歴のデータをAIで解析し、実店舗での実証実験を繰り返した結果、現場で活用可能な予測モデルを備えたAIエンジンを共同開発し、整備見積システムを完成させた。
同システムは、自動車ディーラー・自動車整備工場向けに提供し、AIによる車の部品交換・整備予測を支援する。車両情報をシステムに入力するだけで、AIが約80項目の整備内容を診断し整備の必要有無について推奨度を算出した「AI診断書」を作成することにより、サービススタッフは入庫前段階の顧客に対し、データに裏付けられた整備内容の提案・見積もりができる。また、入庫後の整備作業においてもAIの診断結果をもとに作業計画の改善を図ることで、エンジニアの作業負荷削減を実現する。
トヨタモビリティ新大阪は、6月からの本格稼働を目指す。2025年より全国トヨタ車両販売店の要望に合わせ、順次サービスの提供を開始する。
《SI》