概況からBRICsを知ろう 上海総合指数は反発、中国経済の先行き楽観で買われる展開

市況
2024年4月12日 9時57分

【ブラジル】ボベスパ指数 127396.35 -0.51%

11日のブラジル株式市場は続落。主要株価指数のボベスパ指数は前日比657.39ポイント安(-0.51%)の127396.35で引けた。日中の取引レンジは127069.43-128051.34となった。

売りが先行した後は下げ幅を拡大させ、引けまで狭いレンジでもみ合った。米NY連銀のウィリアムズ総裁が短期的に政策修正の必要がないと利下げに慎重姿勢を示していることが警戒された。また、欧州株安もブラジル株の売り圧力を強めた。一方、経済指標の改善が指数をサポート。2月の小売売上高は前年比で8.2%上昇し、前月の4.0%(改定値)と予想の3.7%を大幅に上回った。

【ロシア】MOEX指数 3439.53 +0.01%

11日のロシア株式市場は強含み。主要株価指数のMOEXロシア指数は前日比0.42ポイント高(+0.01%)の3439.53ポイントで引けた。日中の取引レンジは3431.18-3455.61となった。

中盤はマイナス圏に転落する場面もあったが、終盤は再び買い戻された。貿易収支の改善が支援材料となった。一方、指数の上値は重い。原油価格の下落が圧迫材料となったほか、米利下げ時期の先送り観測などが引き続き警戒された。また、欧州市場の下落も売り圧力を高めた。

【インド】休場

【中国本土】上海総合指数 3034.25 +0.23

11日の上海総合指数は、主要指標の上海総合指数が前日比6.91ポイント高(+0.23%)の3034.25ポイントと反発した。

中国経済の先行き楽観で買われる展開。中国の2024年GDP(国内総生産)成長見通しについて、上方修正する動きが相次いでいる。アジア開発銀行(ADB)は11日発表した最新の「アジア経済見通し」で、24年の中国GDP成長率予想を4.5%→4.8%に引き上げた。ADBによれば、不動産セクターの低迷を内需の拡大がカバーする。ほか、モルガン・スタンレーやゴールドマン・サックスも今年の予想成長率を引き上げた。昨日は格付け会社フィッチ・レーティングスが中国の信用格付け見通しを「安定的(ステーブル)」から「弱含み(ネガティブ)」に引き下げていただけに、ひとまず安心感が広がっている。

《CS》

提供:フィスコ

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