3月の米小売売上高、力強い米個人消費を示す
日本時間21時半に発表になった3月の米小売売上高は前月比0.7%増と予想を上回った。自動車を除いた売上高も予想を上回ったほか、自動車とエネルギーを除いた売上高も前月比1.0%増と予想を大きく上回った。
力強い米個人消費を示し、FRBの利下げ期待の後退を正当化する内容ではあるが、高額商品への支出は引き続き抑制されている。所得の伸びが消費活動を支え続けている一方で、家計は依然高金利を警戒し、買い物を選別していることも示唆されている。
GDPの算出に使用される自動車、ガソリン、外食、建材を除いたコントロール・グループの売上高も1.1%増となり、予想を大きく上回った。2月分も上方修正されており、第1四半期GDPでも個人消費は堅調な内容が期待される。
エコノミストからは、今回の数字は第2四半期に向けた消費が当初予想よりも堅調に推移する可能性を意味し、今年予想された消費の緩やかな減速がさらに遅れる可能性を示唆しているとの指摘も聞かれる。
*米小売売上高(3月)21:30
結果 0.7%
予想 0.4% 前回 0.9%(0.6%から修正)(前月比)
結果 1.1%
予想 0.6% 前回 0.6%(0.3%から修正)(自動車除くコア・前月比)
結果 1.0%
予想 0.6% 前回 0.5%(0.3%から修正)(自動車・エネルギー除く・前月比)
結果 1.1%
予想 0.4% 前回 0.0%(0.3%から修正)(自動車、ガソリン、外食、建材除く・前月比)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美