ゴールドマンが決算を受け上昇 予想を上回る利益を計上=米国株個別
(NY時間09:37)(日本時間22:37)
ゴールドマン<GS> 409.83(+20.34 +5.22%)
ゴールドマン<GS>が上昇。取引開始前に1-3月期決算(第1四半期)を発表し、経常収益が予想を上回ったほか、1株利益も予想を大きく上回った。純利益は減益が予想されていたが、予想外の28%の増益を記録した。
全ての分野で好調な経常収益を記録し、債券・為替・商品(FICC)、株式よもトレーディング収入が予想以上に好調だった。純受取利息(NII)も予想を上回っている。FICCは、主にモーゲージおよびストラクチャード・レンディングに牽引されたFICCファイナンスの純収益の大幅な増加を反映した。アナリストは減収を見込んでいた。
ソロモンCEOは「資本市場の活動が再び活発化するにつれ、われわれがその回復から利益を得るより良い立場になると市場は予想している。しかし、FRBの利下げはまだ予断を許さず、新たな世界的紛争の勃発も危惧されるため、完全な回復は保証されていない」と慎重な見方を示している。
資産・ウェルス・マネジメント事業の収益は18%増の37.9億ドルとなり、管理手数料が7%増加した。同銀はバランスシート投資からの利益ではなく、管理手数料にシフトさせようとしている。
(1-3月・第1四半期)
・1株利益:11.58ドル(予想:8.81ドル)
・経常収益(調整後):142.1億ドル(予想:129.8億ドル)
グローバルバンキング:97.3億ドル(予想:84.6億ドル)
FICC:43.2億ドル(予想:36.4億ドル)
株式:33.1億ドル(予想:29.6億ドル)
投資銀行:20.9億ドル(予想:18.2億ドル)
アドバイザリー:10.1億ドル(予想:8.74億ドル)
純受取利息(NII):16.1億ドル(予想:14.7億ドル)
・貸倒引当金:3.18億ドル(予想:5.03億ドル)
・運用資産:2.85兆ドル(予想:2.92兆ドル)
・融資:1840億ドル(予想:1854億ドル)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース