16日の株式相場見通し=続落、米株安受け3万9000円台割れ

市況
2024年4月16日 8時00分

16日の東京株式市場はリスク回避目的の売りに押される地合いが続き、日経平均株価は下値を探る公算が大きい。前日は一時700円を超える下げをみせたもののその後は下げ渋り、安いながらも3万9000円台に戻して引けたが、きょうは改めて大台を割り込む可能性が高い。前日の欧州株市場では主要国の株価指数が総じて堅調だったが、米国株市場ではこの流れを引き継げず、朝高後に大きく水準を切り下げる展開を強いられた。この日に発表された3月の米小売売上高は事前の市場コンセンサスを上回り、米長期金利が4.6%台まで上昇、ハイテク株を中心に相対的な割高感が意識され売りに拍車がかかった。FRBによる早期利下げ期待が一段と後退するなか、中東の地政学リスクもくすぶっており、投資家心理が冷え込んだ状態が続いている。NYダウは4月に入ってから2000ドル以上も下落しており先安不安が強い。東京市場でも、軟調な米株市場を横目に市場センチメントが悪化しており、下値模索の動きが避けられない。外国為替市場ではドル買い・円売りの動きが加速し1ドル=154円台前半と1990年6月以来の円安水準となったが、半導体セクターなど足もとでこれを好感する動きは限定的となりそうだ。

15日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比248ドル13セント安の3万7735ドル11セントと6日続落。ナスダック総合株価指数は同290.075ポイント安の1万5885.019だった。

日程面では、きょうは1~3月期中国実質国内総生産(GDP)、3月の中国70都市の新築住宅価格動向、3月の中国工業生産高、3月の中国小売売上高、3月の中国固定資産投資、3月の中国不動産開発投資、2月のユーロ圏貿易収支、3月の英失業率、4月の欧州経済センター(ZEW)の独景気予測指数、3月の米住宅着工件数、3月の米鉱工業生産・設備稼働率など。なお、タイ市場は休場。

出所:MINKABU PRESS

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