ユナイテッドヘルスが決算受け上昇 子会社のサイバー攻撃の影響が出ず=米国株個別
(NY時間09:38)(日本時間22:38)
ユナイテッドヘルス<UNH> 473.58(+27.95 +6.27%)
医療保険最大手のユナイテッドヘルス<UNH>が上昇しておりダウ平均をサポートしている。取引開始前に1-3月期決算(第1四半期)を発表し、子会社のサイバー攻撃に関連したコストにもかかわらず、1株利益、経常収益とも予想を上回った。また、通期の1株利益の見通しも維持している。サイバー攻撃で医療費の上昇を警戒していた投資家は、同社が医療費は予想通りだったと発表したことで安心感が広がった模様。
アナリストからも懸念していたよりも良好な決算だったとの評価が出ている。「決算は混沌としているものの、1株利益のガイダンスは維持され、警戒していたよりはましだった」と述べた。
ただ、「子会社のチェンジ・ヘルスケア社の混乱はすでに不透明な利用状況を曇らせ、メディケアの基本的な利用動向を知るには第2四半期まで待つ必要がある」とも述べている。
チェンジ・ヘルスケア社に対するサイバー攻撃は、医療システム全体で使用される支払いやデータに関する重要なネットワークを破壊し、患者が処方箋を受け取ったり、医療機関が支払いを受けたりすることに支障をきたした。修復はまだ進行中で、同社は影響を受けたプロバイダーに60億ドルの前払い金と貸付金を支払ったと発表している。
(1-3月・第1四半期)
・1株利益(調整後):6.91ドル(予想:6.59ドル)
・経常収益:998億ドル(予想:992.1億ドル)
ユナイテッドヘルスケア:753.6億ドル(予想:752.3億ドル)
・メディカルケア・レシオ:84.3%(予想:83.9%)
(通期見通し)
・1株利益(調整後):27.50~28.00ドルを維持
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース