ジョンソン&ジョンソンが決算受け下落 若干物足りなさも=米国株個別

材料
2024年4月16日 22時50分

(NY時間09:48)(日本時間22:48)

ジョンソン&ジョンソン<JNJ> 144.15(-3.44 -2.33%)

ジョンソン&ジョンソン<JNJ>が下落。取引開始前に1-3月期決算(第1四半期)を発表し、全体の売上高は予想範囲内だったものの、1株利益は予想を上回った。医薬品の販売および医療機器の売上高は予想を若干上回っている。また、通期のガイダンスでは1株利益の見通しレンジを若干縮小している。

ただ、株価は冴えない反応を示している。売上高が予想範囲内であったことやガイダンスも保守的で、若干物足りなかったようだ。

同社は昨年、利益率の高い医薬品と医療機器の販売に集中するため、タイレノールとリステリンを製造する消費者健康部門をケンビュー<KVUE>として分割した。

同社は乾せん治療薬のトップセラーであるステラーラの来年度の売上減少に直面しており、そのギャップを埋めるために前立腺がん治療薬エルレアーダや乾せん治療薬トレムフィアなどの製品に注目している。また、医療機器への投資も行っており、今月初めにはショックウェーブ・メディカル社を131億ドルで買収することで合意した。2022年末には心臓機器メーカーのアビオメッド社を166億ドルで買収している。

(1-3月・第1四半期)

・1株利益(調整後):2.71ル(予想:2.65ドル)

・売上高:213.8億ドル(予想:213.9億ドル)

医薬品:135.6億ドル(予想:134.7億ドル)

医療機器:78.2億ドル(予想:75.1億ドル)

(通期見通し)

・1株利益(調整後):10.60~10.75ドル(従来:10.55~10.75ドル)

・売上高:880~884億ドル

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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