バンカメが下落 堅調な決算もコスト増とCRE損失の前倒し計上が相殺=米国株個別

材料
2024年4月16日 23時46分

(NY時間10:45)(日本時間23:45)

バンカメ<BAC> 34.55(-1.40 -3.89%)

バンカメ<BAC>が下落。取引開始前に1-3月期決算(第1四半期)を発表し、株式のトレーディング収益が予想以上に好調だったほか、純受取利息(NII)も予想を上回った。ただ、貸倒損失が15億ドルと予想以上の損失を計上したことや、金利外費用が6.2%増の172億ドルと予想以上に膨らんだ。長引くインフレで支出が膨らむ中、コストは投資家にとってもう1つの焦点となっている。

モイニハンCEOは声明で「セールスおよびトレーディング部門は第1四半期も好調な勢いを維持し、過去10年以上で最高の第1四半期を記録した」と説明していた。一方、同銀は決算説明会で「商業用不動産(CRE)の損失を前倒し計上し、純金利収入は下半期に伸びる」と述べていた。

アナリストは「純金利収入が前四半期から僅かだが増加したことは注目に値する。純金利収入と手数料は堅調に推移したが、コストと与信正常化に伴う損失計上で相殺された」と指摘。「決算自体は問題ないが、今回の数字に有意な動きは期待できない。CREとカードローンの信用力が弱いため、下振れの可能性もある」とも述べた。

(1-3月・第1四半期)

・1株利益(調整後):0.76ドル(予想:0.77ドル)

・経常収益(調整後):259.8億ドル(予想:256.1億ドル)

トレーディング:51.8億ドル(予想:50.2億ドル)

FICC:33.1億ドル(予想:33.0億ドル)

株式:18.7億ドル(予想:17.1億ドル)

ウェルス・投資銀行:55.9億ドル(予想:53.4億ドル)

純受取利息(NII):141.9億ドル(予想:139.5億ドル)

・貸倒引当金:13.2億ドル(予想:14.0億ドル)

・貸倒損失:15億ドル(予想:12.6億ドル)

・融資残高:1.05兆ドル(予想:1.06兆ドル)

・預金残高:1.95兆ドル(予想:1.93兆ドル)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.