ライブ・ネーションが下落 米司法省が来月にも反トラスト法違反で提訴する可能性=米国株個別
(NY時間14:31)(日本時間03:31)
ライブ・ネーション<LYV> 92.01(-7.76 -7.78%)
コンサートなどのチケット販売やイベントの企画制作を手掛けるライブ・ネーション・エンタテインメント<LYV>が下落。米司法省が早ければ来月にも同社を反トラスト法違反で提訴する可能性があると伝わった。ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が関係者の話として伝えた。傘下のチケットマスター社のチケット販売事業を分離させようとしているという。
同社はコンサート・プロモーション・サービスとチケットマスターの利用を違法に結びつけ、チケット会社の買収を認めた2010年の和解条件に違反しており、米司法省は何年も前から同社を調査しているという。また、複数の州の検察も調査に関与しており、最終的には米司法省と共同で訴訟を起こす可能性もあるとしている。
米最大のチケット販売会社であるチケットマスター社は14年前、長期の反トラスト法調査を経て同社と合併した。司法省は合併した会社に対し、サービスを結びつけたり、プロモーターやチケット販売サービスを切り替えた会場に対して圧力をかけたりしないことを誓約するよう求めた。
2019年に米司法省は、同社がその約束に繰り返し違反したと主張し、コンプライアンスを確保し、外部モニターを課す新たな和解を結ぶよう要請した。
【企業概要】
ウェブサイト・モバイルアプリ・小売店・コールセンターを通じて、コンサートチケットを販売する。ライブイベントの推進、会場の運営・管理、世界各地の音楽祭の制作、関連コンテンツの制作、アーティストへのマネジメントやその他のサービスを提供する。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース