話題株ピックアップ【昼刊】:レゾナック、トリケミカル、エクサWiz

注目
2024年4月17日 11時41分

■レゾナック <4004>  3,956円  +491 円 (+14.2%)  11:30現在  東証プライム 上昇率2位

レゾナック・ホールディングス<4004>が急反発し年初来高値を更新している。16日の取引終了後、24年12月期の連結業績予想について、売上高を1兆3300億円から1兆3600億円(前期比5.5%増)へ、営業利益を280億円から470億円(前期37億6400万円の赤字)へ、最終利益を100億円から250億円(同189億5500万円の赤字)へ上方修正した。上期において、為替水準が想定よりも円安基調で推移していることに加えて、半導体材料やHDメディアの需要回復が想定以上に進んでいることを反映し、半導体・電子材料セグメントの売上高・営業利益予想を上方修正したことが要因。また、イノベーション材料、ケミカルの両セグメントについても、足もとのナフサ価格の上昇などを反映して売上高・営業利益予想を上方修正した。

■トリケミカル研究所 <4369>  4,545円  +240 円 (+5.6%)  11:30現在  東証プライム 上昇率8位

トリケミカル研究所<4369>が全般軟調地合いのなか強さを発揮。生成AIの市場拡大が続くなか、AI用半導体需要の増大で、半導体製造装置などの生産設備増強の動きが関連銘柄の株価を刺激しているが、半導体材料などを手掛ける化学メーカーにも追い風が吹いている。きょうはレゾナック・ホールディングス<4004>が業績予想の上方修正を受け大きく買われたが、これは生成AI向け半導体材料の好調などが寄与した。HBM(広帯域メモリー)向けなど先端半導体の製造に必要な高純度化学薬品を手掛ける同社も同様の追い風が見込まれ、25年1月期業績急回復への期待が改めて投資資金を誘導する形となった。

■ジャパンディスプレイ <6740>  21円  +1 円 (+5.0%)  11:30現在

16日に発表した「eLEAP量産化に向けて順調に進捗」が買い材料。

次世代有機ELディスプレイ「eLEAP」の量産化に向けた進捗を報告。歩留まりは社内計画を大幅に超えるペースで向上。また、超高輝度1600 nitsノートPC用eLEAPの開発に成功。

■エクサウィザーズ <4259>  450円  +17 円 (+3.9%)  11:30現在

エクサウィザーズ<4259>が大幅高。人工知能(AI)を活用した経営支援を展開し、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)シフトの動きを捉えている。24年3月期は営業赤字が続く見通しながら、トップラインの大幅な伸びが成長性を裏付けている。16日取引終了後に、同社の子会社が、法人向けチャットGPTサービス「exaBase 生成AI」が複数の大規模言語モデル(LLM)に対応することを決定したと発表。また、エクサWizがLLM間の切り替え利用を最適化する技術の特許を取得していることも併せて開示した。生成AIサービス分野における展開力強化の動きを材料視する買いを呼び込んでいる。

■スマレジ <4431>  2,233円  +38 円 (+1.7%)  11:30現在

スマレジ<4431>が続伸している。16日の取引終了後、リグア<7090>から接骨院向け業務ソフト「レセONEプラス」事業を譲り受けると発表しており、好材料視されている。「レセONEプラス」は、接骨院をターゲットとした患者情報管理、レセプト計算、POS機能を併せ持ったソフトウェア。スマレジでは、中期経営計画の一環として市場細分化戦略を実施しており、「小売店」「飲食店」の大分類だけだったターゲットのセグメントを「業種・業態」と「規模」で細分化し、特定業種へのアプローチを強化しているが、今回の事業譲受はその戦略の一つ。譲受実行日は5月1日、譲受価格は1億7600万円としており、24年4月期業績への影響はないとしている。

■ネクセラファーマ <4565>  1,476円  +20 円 (+1.4%)  11:30現在

ネクセラファーマ<4565>が急反発している。16日の取引終了後、提携先のニューロクライン・バイオサイエンシズ<NBIX>から、神経精神疾患治療薬候補「NBI-1117568」の長期前臨床毒性試験の成功を通知されたと発表。これに伴い、ニューロクライン社から1500万ドル(約23億200万円)のマイルストンを受領することになるとしたことが好感されている。なお、同マイルストンは全額24年12月期第2四半期の売り上げとして計上する見通しだ。

■スタジオアリス <2305>  2,022円  +17 円 (+0.9%)  11:30現在

スタジオアリス<2305>が堅調推移。16日の取引終了後に発表した3月度の月次売上高は前年同月比4.5%増の27億6100万円だった。2カ月連続で前年を上回る格好となり、株価の支援材料となったようだ。撮影件数は全店ベースで同1.3%増、既存店ベースで同1.1%増となった。単価は全店・既存店ともに同4.8%増となった。

■不動テトラ <1813>  2,074円  +16 円 (+0.8%)  11:30現在

不動テトラ<1813>が反発している。16日の取引終了後に関東財務局に提出された変更報告書で、エフィッシモ・キャピタル・マネージメントの保有割合が16.93%から18.04%に上昇したことが判明しており、需給思惑的な買いが入っているようだ。なお、保有目的は純投資としている。

■パルHD <2726>  1,866円  +2 円 (+0.1%)  11:30現在

パルグループホールディングス<2726>が朝安後に切り返した。16日の取引終了後、ウェアーズ(東京都渋谷区)との間で、「wcloset」ブランドの店舗の一部やEC関連の事業資産を譲り受けることで、契約を締結すると発表した。前日に年初来安値を更新していたパルHD株を巡っては、値ごろ感が意識されるなか、事業資産取得による今後の収益面での好影響への期待もあって、押し目買いを誘う形となったようだ。

■ミマキエンジニアリング <6638>  1,140円  +1 円 (+0.1%)  11:30現在

ミマキエンジニアリング<6638>が反発している。16日の取引終了後、同社のUV硬化型インクジェットプリンターが、エイブリー・デニソン<AVY>の交通サインプリントシステムの新モデル「TrafficJet Xpress」に採用されたと発表しており、好材料視されている。エイブリー社の「TrafficJet」プリントシステムは交通サイン、車両マーキング、交通デバイスに使用される反射シートにプリントするプラットフォーム。今回の採用により、両社の協力関係が更に強化され、両社が提供する製品とソリューションを使用した交通サイン制作の付加価値を得ることが期待できるとしている。

■オプティマスグループ <9268>  810円  -150 円 (-15.6%) ストップ安   11:30現在

オプティマスグループ<9268>はストップ安。16日取引終了後に24年3月期連結業績予想の下方修正を発表。売上高を1250億円から1238億4200万円(前の期比2.3倍)へ、純利益を33億円から30億700万円(同30.1%増)へ引き下げており、これを嫌気した売りが出ている。複数のM&Aを行った結果、関連費用が当初想定より増加することになり、これを踏まえて業績予想を見直した。あわせて、オーストラリア子会社が現地企業と輸入自動車の整備・登録を行う合弁契約を締結し、合弁会社を設立したことを明らかにした。更に、昨年公表した経営計画の現状のアップデートや修正を行い、新たに経営計画(25年3月期~27年3月期)を策定したと発表した。27年3月期に売上高3290億円、純利益75億円(国際会計基準を適用予定)を目指す構えだ。

■ネオジャパン <3921>  1,536円  +213 円 (+16.1%)  11:30現在  東証プライム 上昇率トップ

ネオジャパン<3921>が5日ぶりに急反発し、年初来高値を更新した。16日の取引終了後、グループウェア「desknet’s NEO」のクラウド版について、価格改定を行うと発表。業績押し上げ効果を期待した買いが入ったようだ。円安に伴うITインフラコストの増大や、人件費の上昇などを背景に、既存プランにおける1ユーザーあたりの月額料金を、desknet’s NEOでは現行の400円から600円に引き上げる。改定日は9月1日。複数のサービスを組み合わせたセットプランも新設する。

■コンヴァノ <6574>  780円  +100 円 (+14.7%) ストップ高買い気配   11:30現在

コンヴァノ<6574>がストップ高の水準となる前営業日比100円高の780円でカイ気配となっている。16日の取引終了後、同社の筆頭株主である青木剛志氏が保有する全株式を、青木氏が議決権を100%保有する資産管理会社に譲渡したと発表した。売却は16日付で実施。青木氏の議決権保有割合は72.26%から0%に低下した一方、資産管理会社のNT(福島県白河市)の議決権保有割合が新たに72.26%となった。NTは純投資を目的とし、経営に参画・介入する意思はなく、安定保有を原則として市場動向を勘案しながら売却方法を探索する方針という。美容クリニックの代表を務める青木氏は昨年5月にコンヴァノに対し純投資として、1株500円で株式公開買い付け(TOB)を実施し、筆頭株主となった経緯がある。コンヴァノは今年4月15日、25年3月期が最終赤字となる見通しを示していたが、青木氏の持ち分が移行した資産管理会社が安定保有を原則とする姿勢を示しているとあって、株式の売却に伴う需給悪化懸念が後退したと受け止めた投資家の買いが入ったようだ。

■エコモット <3987>  537円  +64 円 (+13.5%) 一時ストップ高   11:30現在

エコモット<3987>がカイ気配スタート。16日の取引終了後、子会社のGRIFFYが大林組<1802>と共同で、建設現場の作業員の心拍数などのデータを活用した体調管理ソリューションを開発し、大林組が施工する約100カ所の建設現場において約3000人を対象に運用を開始することとなったと発表。今後の事業展開と収益貢献を期待した買いが入ったようだ。運用を始める体調管理ソリューション「GenVital(ゲンバイタル)」は、リストバンドを通じて収集した作業員の心拍数や位置情報と、計測器を使って集めた暑さに関するデータから、独自のアルゴリズムで計算した指標が一定の水準を超えた際に、管理者に注意喚起メールを送信する仕組み。建設現場における安全対策などの強化につなげる。

●ストップ高銘柄

AGS <3648>  1,445円  +300 円 (+26.2%) ストップ高   11:30現在

トリプルアイズ <5026>  1,142円  +150 円 (+15.1%) ストップ高   11:30現在

など、3銘柄

●ストップ安銘柄

エフ・コード <9211>  1,818円  -500 円 (-21.6%) ストップ安   11:30現在

など、2銘柄

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