明日の為替相場見通し=ドルの下値は限定的か

通貨
2024年4月18日 17時21分

今晩から明日にかけての外国為替市場のドル円相場は、為替介入への警戒感はあるもののドルの下値は限定的となりそうだ。予想レンジは1ドル=153円90銭~154円70銭。

17日に行われた日米韓の財務相会合で「最近の急速な円安とウォン安への日韓の深刻な懸念を認識し、外国為替市場での動向について引き続き緊密に協議する」との共同声明がまとめられたほか、神田真人財務官が「主要7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議で、為替の過度な変動は経済に悪影響を与えるとしたコミットメントを共同声明で再確認した」と述べたことが影響し、18日の東京市場ではドル円相場が一時153円90銭台まで下押した。ただ、米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が16日にインフレ抑制には想定より時間がかかるとの認識を示していることなどから米利下げ観測は後退しており、ドルの下値では押し目買いが入りやすい。今晩に発表される米経済指標の内容やFRB高官の発言次第ではドルが買われる可能性がある。

日本時間今晩に発表される主な経済指標は、4月の米フィラデルフィア連銀製造業景況指数、前週分の米新規失業保険申請件数、3月の米中古住宅販売件数、3月の米景気先行指標総合指数など。また、ボウマンFRB理事が国際金融協会(IIF)主催の討論会に参加、ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁がメディア主催の討論会に参加する予定となっている。

出所:MINKABU PRESS

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